▼人間の脳の「ピクトグラム」の例
一昨日の「東京オリンピック2020」の開会式で印象深かったのは、「ピクトグラム(pictogram/pictograph)」のパントマイムだった。「ピクトグラム」というものは、二色のシンプルな図形により、一つの概念を単純表現するシンボルマークであるが、特に、オリンピックでは1964年の東京オリンピックから、「スポーツピクトグラム」(日本人の発案)として使用されるようになった。
我々、Mac党の人間には、1984年頃から「アイコン」として、Macの起動時から日々慣れ親しんでしている。アイキャッチに優れ、一瞬にしてその概念が直感的に伝わるところが、実に有難い。「ピクトグラム」は絵文字の一種であり、我々が企画書を書いたり、プレゼンテーションの資料を作成する場合に、常用していることになる。絵を描くのが苦手な人ほど、絵文字を楽々多用することができるのだ。
ネット社会となり四半世紀が過ぎ、現在はSNS時代となっている。そこで行われている、チャットツールには、必ずと言ってよいほど、「絵文字」が搭載されている。よって、会話の流れの中で、笑いであったり、悲しみであったり、怒りであったりを、小さな絵文字がその時の瞬間的な「心の動き」をしっかりと伝えてくれる。時には、「???」と意味不明な絵文字が飛び込んでくることもあるが・・・。
幼い頃を思い起こせば、小学校の社会科の地図で、茶畑とか寺や学校、病院などのシンボルマークが記憶に残っている。実に簡単な図で、施設やら公園やらの位置情報を示してくれるのだった。また、家紋についても、その一族の出身地なり、歴史と伝統なり、また一族の繋がりなどを示すシンボルマークとして存在しているが、大半はシンプルで、左右対称なるデザインが多い。これも「ピクトグラム」の一種であろうと。
インターネット黎明期を思い起こせば、行政の公式サイトは、公式書簡の様に、文字だらけの情報が満載されていた。気の利いたサイトでは写真を添付しているものもあったが、大変読み辛いものであったことを思い出す。ところが、最近は「ピクトグラム」を多用したものもあり、感覚的に何の説明文なのかの心の準備を与えてくれる、すこぶる見易いサイトが増えてきた。
蛇足ながら、昨夜の「東京オリンピック2020」のパントマイム。取り損ないのミスがあったけれども、そこがアナログなる故の良いところだと、苦笑いしながら、目まぐるしく愛くるしい「スポーツピクトグラム」の展開を、隅から隅まで楽しませて頂いた。コロナ禍の最中に強行されるオリンピックと雖も、重箱の角を突く様な「難癖常連国」もあるが、時代錯誤の「お国のためのオリンピック」ではなく、「世界を一つのオリンピック」として、フェアプレイを期待したい。
いやはや、「スポーツピクトグラム」のパントマイマーの方々、大変お疲れの事であると推察いたしますが、歴史に残る素晴らしいパフォーマンスとして、記憶に深く刻まれました。この場をお借りして、感謝申し上げる次第。
※上下の「ピクトグラム」は、Macのワープロソフト「Pages」の図形に搭載されている多数の「ピクトグラム」より抜粋したもの。
▼登山を表現する「ピクトグラム」の例
▼フライヤーに多用している「ピクトグラム」の例
▼土岐氏、明智氏一族の家紋(桔梗紋)
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文責・写真:西田親生
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