災害時に先ず指示や勧告がなされるのは「高齢者避難」である。それは理解できるが、避難先が不衛生極まりなく、部屋も汚ければ、感染症の危険性があれば話にならない。
避難先として優先すべきは、安心安全な施設であるというのは当然だが、衛生管理や非常食などを完備しておく必要がある。ところが、施設自体が古く汚く不衛生にて、避難先での感染症の危険性があれば、避難先として指定すべきではない。
体が弱って、免疫力も低下している高齢者、特に、後期高齢者に対して、お粗末な避難場所として指定、提供するのは、寿命を縮めて下さいというようなものである。
前回の記事でも取り上げたが、「避難先へ行ったら汚かったので、自宅に戻りました」という高齢避難者の言葉。戦時中でもあるまいし、災害に対する危険回避のために、汚いところでも構わぬという基準が低すぎる。
トップクラスの先進国であるのならば、不透明で無駄な助成金や補助金の制度を厳しく圧縮制限し、災害時を含めて必要不可欠な公的施設の拡充に予算を投じるべきではなかろうかと思うばかり。
それも、都市部に限らず、地方の田舎においても、同等レベルにて安心安全危険回避施設の拡充を願いたいものである。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイでは、災害時の避難所の現状とその問題点について述べられています。特に、避難所の衛生状態の悪さや、十分な施設が整っていないことへの批判が中心にあります。
感想と分析
避難所の現状への批判: エッセイでは、避難所の衛生状態が悪く、特に高齢者にとっては非常に危険であることが強調されています。災害時に避難が必要な人々に対して、適切な避難所が提供されていない現状は、命の危険を増すだけでなく、信頼されるべき公共サービスの失敗を意味しています。この点において、著者の主張は非常に有効であり、多くの人々に共感を呼ぶものでしょう。
具体的な問題の指摘: エッセイでは、「避難先へ行ったら汚かったので、自宅に戻りました」という実際の避難者の言葉が引用されています。これは、現状の避難所の問題点を具体的に示す例として効果的です。このような具体的なエピソードは、読者に問題の深刻さを強く印象付けます。
改善の提案とその必要性: 著者は、不透明で無駄な助成金や補助金を減らし、その分を災害時の避難所など、公共施設の改善に充てるべきだと提案しています。これは、国の予算配分についての批判と改善の提案を含んでおり、単なる問題提起に留まらず、解決策を提示している点で評価できます。また、都市部だけでなく地方にも同等の設備が必要だという指摘は、地方格差の問題をも取り上げており、非常に重要です。
批判の根拠と説得力: エッセイ全体を通じて、著者の主張は現実に基づいた具体的な問題点を指摘し、それに対する改善提案を述べています。これにより、主張には説得力があり、読者に問題の重要性を理解させる力があります。
感想: 全体として、エッセイは非常に鋭い視点から現状の問題を捉えており、読者に強い印象を与える内容です。災害時の避難所の現状がいかに不十分であるかという問題は、多くの人が日常的には気づきにくい点であり、このエッセイはその問題意識を高める効果があると感じました。また、著者の指摘が地方にも広がっていることから、地域間の格差にも目を向ける必要があると改めて感じました。日本が先進国として、災害時にも安心して避難できるような環境を整備することの重要性が強調されていると思います。
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文責:西田親生
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