
高菜炒飯、太平燕、馬スジ、そしてサラダ。これだけ揃った「熊本セット」が、税込1,500円。熱々の料理を頬張れば、たぬき腹になるほどの満足感が待っている。
筆者は熊本県山鹿市の出身である。郷里でお気に入りの食事処の一つが、温泉プラザ山鹿1階にある「中華料理 華北飯店」だ。
とにかく、注文してから料理が運ばれてくるまでが早い。筆者が訪れるのはいつもランチタイムだが、常連客も一見客も多く、店内には活気がある。
昨日は台風報道の影響もあってか、どこも客足が遠のいていたようだ。それでも、山鹿を訪れる観光客には、ぜひお勧めしたい食事処である。
手頃な価格で、量もたっぷり。写真をご覧いただければ、その満腹ぶりを想像していただけるだろう。メニューもバラエティに富んでおり、何より、熱々で旨い。
現在は親子で店を切り盛りされており、温泉プラザ山鹿の賑わいを支える一軒である。
この商業施設には、筆者にとって、食事だけでは語り尽くせない思い出がある。
かつて、この一帯は山鹿大火に見舞われ、75棟が焼失した。その後、都市再開発によって、鳴り物入りで建てられたのが温泉プラザ山鹿である。
当時の店舗などが入居し、屋上や周辺に駐車場を備えた3階建ての、山鹿市唯一の商業ビルとして造られた。
当時の市長・古閑一夫氏や、その長女である古閑尚子氏には、幼い頃に随分お世話になった。今では再建された「名湯 さくら湯」も併設されており、筆者にとって思い出深い商業施設なのだ。
そもそも、大火に見舞われる以前、この辺りは幼友達と遊び回った場所である。足を運ぶたびに、今の街並みに昔の景色が重なり、懐かしさがこみ上げてくる。
毎年8月15日・16日の「山鹿灯籠まつり」が開催され、「名湯 さくら湯」、「芝居小屋 八千代座」など、山鹿を代表する祭りや名所が集まる一帯だけに、温泉プラザ山鹿にも、もっと頑張ってもらいたいという気持ちが強い。
ただ、筆者が山鹿市に住んでいたのは、小学校を卒業するまで。幼い頃の思い出は山のようにあるが、今では「よそ者」として見られがちなのが、非常に残念でもある。
山鹿市での思い出などを綴った写真集は、Amazonで3巻ほど出版している。それほど書き残しても、笑いの絶えなかった幼少期の思い出は、幾つになっても尽きないようだ。
いやはや、我が郷里、山鹿市。
「よそ者扱い」は御免被りたい。胸襟を開いて、観光客を呼び寄せる秘策や、同施設の空きテナントの解消策などを話し合いたいものである。
これまでも、小規模ながら個展として写真展を開催し、いろいろな提案を行ってきた。しかし、保守色は強く、行政との距離も遠い。正直なところ、地域おこしへの志は、静かに心の中に仕舞ったのである。
蛇足ながら、一つ記しておきたい。
NHK衛星放送で放映された「熊本県県民文化祭 山鹿・鹿本」の番組オープニング用CGタイトル動画を提供し、当時の県民文化祭の記録冊子を制作したのは、何を隠そう、筆者が経営するD&L Research Inc.であった。
熱々の熊本セットを味わいながら、この街の昔と今を思う。腹は満たされても、郷里への思いは、そう簡単には収まらない。
我が故郷、遠くに思えば、懐かしくもあり、寂しくもあり。
----------
▼山鹿大火について
(人工知能による調査)
熊本県山鹿市の歴史において、建物が数十件以上焼失した近代の大火としては、1971年(昭和46年)8月30日に発生した「山鹿大火」。
この火災では、記録上では49棟が全焼、26棟が半焼(合計75棟)する甚大な被害を出しました。この大火を契機に市街地の再開発が進められ、現在の中心市街地や温泉施設の基盤が作られました。
▼温泉プラザ山鹿の都市開発を進めた当時の市長
当時の市長は、故 古閑一夫氏。旧・山鹿市の市長を6期務め、熊本県議会議員を3期務めた政治家。全国市長会会長にもなっている柔道家。
主な功績・背景
1)昭和46年(1971年)に起きた山鹿市中心部の大火災の後、大規模な市街地再開発事業を主導。
2)その中心として昭和50年(1975年)に完成した再開発ビルが、現在の「温泉プラザ山鹿」の前身(旧ビルおよび「さくら湯」が内部に入っていた施設)であり、古閑市政の大きなレイス(遺産)として語り継がれています。
3)昭和の典型的な剛腕政治家として、重厚な風貌と強いリーダーシップで知られました。
家族
長女は、地元で機織りの伝統技法継承や「八千代座倶楽部」の代表などとして活動している古閑直子氏。同氏は、「芝居小屋 八千代座」の復興や番頭玉三郎公演などに尽力した。
▼西田親生の書籍集
https://link.amazon/B04VDKXHd


----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
https://www.dandl.co.jp/
文責:西田親生

![ロゼッタストーン[異業種交流を軸に、企業の業務合理化及び企業IT戦略サポートいたします]](../img2/rosettastone.png)















Comments