▼薄暮時に巣に帰って行く椋鳥たち

当社サテライトオフィスの執務室で仕事をしていると、いつの間にか周囲が暗くなり、陽が落ちて来たようだ。
たまたま持ち込んでいたカメラは、4年物のCANON EOS 5D MARK II(2110万画素)。その本体にアダプタを取り付け、NIKON用のSIGMA MACRO 50mmのレンズを無理矢理装着して、小物の接写をしていた矢先だった。・・・窓の外を見ると、群を成した椋鳥たちが、右から左へ無数に飛んで行く。
最近では当たり前の光景となり、外に出てまで撮影する事はないが、この時は、50mmマクロレンズで高速飛行の物体が撮れるか否か・・・相手が近づく速度を予測して、カメラを手持ちで追尾して撮影する事にした。しかし、フォーカスも勘でアバウトすぎるが、ファインダーを覗き込む暇などない状況だ。
しかし、無理、無意味だとしても、実験する価値はあるかとブツブツ独り言を呟きながら、瞬間的な椋鳥の飛び方を観察しながら、十数分間、連写を続けた。
上写真はその時の連写で捉えた1枚の写真。たまたま夏の入道雲を背景に、三羽の椋鳥が羽ばたく瞬間が写っていた。薄暮に近づく頃だったので、ISO1250、0EV、1/8000秒で、勿論、マニュアルフォーカスでの撮影。
生まれてこの方、椋鳥を手に取ったこともなく、近くで見たこともなかったが、瞬間を捉えた写真を見て、「あ〜、なるほど。こんな感じでバタバタ飛んでいるんだ。そして、ずっと羽ばたきっ放しじゃないんだな!」と感心してしまった次第。・・・先頭を飛ぶ椋鳥の腹を見ると、パンパンに張っている。たぶん、今日のご馳走が随分胃袋に入っているんだろうと笑ってしまった。
▼1枚目の写真をデジタルでズームしてトリミングしたもの

▼1枚目の写真をデジタルでズームしてトリミングしたもの

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