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モノトーン世界への誘い

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 本格的な一眼レフデジカメを手にしたのは1999年だった。写真下のNIKON D1が初めての一眼レフだ。フィルムカメラではNIKON F4を使ってはいたが、スタッフの業務用として導入していた為に、さほど撮影したという記憶はない。

 昨年、NIKON D800用に、どうしても万能マクロレンズが必要となり、サテライトオフィス近くにあるカメラの坂梨を訪ねた。その時、ゲットしたのがNIKKOR 60mmマクロ。それ以降、料理取材には抜群にシャープさと突っ込みの良さを発揮してくれた。

 それから数ヶ月・・・足を運ぼうと思いつつ、数ヶ月遠ざかっていた同店を訪ねた。丁度、昨年11月にNIKON Dfをゲットして、モノトーン専用のオールドレンズ(硝子レンズに鉛が混入されたもの)が欲しくなり、同店主である坂梨予司夫さんに相談をしたのだった。

 彼はあちこち店内を探しているようだったが、直ぐにNIKKOR 20mm(1968年製造開始)のどっしりと重く超広角レンズを持って来てくれた。(どっしり重い=筆者の好み)・・・これが、筆者がモノトーンの世界へどっぷりと入り込む切っ掛けになるとは、その時は全く気付かずのまま購入し、帰宅した。

 オールドレンズであるが故に、外側はあちこち擦れたり小さな傷が付いている。しかし、レンズの中をじっくりと覗くと、レンズ間接合部分の剥がれやゴミが殆どない良質のものだったので、しっかりと時間を掛けてクリーニングをし、愛機NIKON Dfに装着してみた。・・・「おお、これは似合うし、このワイド加減が何とも言えない!」と独り言を呟きながら、明日からの取材を楽しみに床についた。

 それから、筆者の頭の中では、画素数の高い総天然色の箱が飛んでしまい、モノトーンの箱ばかりがぞろぞろと準備されて来たのである。・・・気付けば、メインのNIKON D800はデスク上に飾った状態で、殆どDfばかりを持ち出しては、そのオールドレンズの試し撮りだけでも数千枚を撮影して行った。

 新年明けても、初詣に連れ出したのは勿論Df+NIKKOR 20mmと、何故か35mmオールドレンズ(1959年製造開始)も一緒だ。行きつけのレストランのシェフや厨房、そして、熊本城などをバチバチ撮りまくり、現在に至っている訳だが、この短期間に、オールドレンズフェッチ、フリーク、お宅、マニアと言われる程、それに傾注している次第。

 勿論、高機能一眼レフと高級レンズを使用して、色鮮やかに写すのも良いのだが、今の筆者には、写真を見る側に「想像の世界」を与えてくれるモノトーンに勝るものは皆無である。・・・世界を席巻した日本の技術や職人魂が凝縮された、made in Japanのレンズを手に取ると、すこぶるノスタルジックな世界を、このオールドレンズで切り撮りたいという気持ちが高ぶってくる。

 これは、自分自身も制御不能であるほど、made in Japanに魅せられてしまったようだ。・・・このモノトーンの世界へ筆者を誘って(いざなって)くれた坂梨さんに、心から感謝し、これからは彼が腰を抜かすようなモノトーンの世界の作品を創造できればと考える次第だ。


▼1999年にゲットしたNIKON D1
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▼2013年にゲットしたNIKON Dfとレンズ群
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▼モノトーンの世界(ポートレート)
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▼モノトーンの世界(ポートレート)
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▼モノトーンの世界(建造物及び景色)
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  • posted by Chikao Nishida at 2014/1/12 12:00 am

熊本城散策(2012-2014)

▼2012年

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 本格的に取材として熊本城を撮影するようになったのは、ここ数年だと記憶する。

 本日、2012年、2013年、そして今年2014年に撮影した熊本城の写真を集め、使用したカメラやレンズにより、どのような画角、画質に違いが有るかの検証をすることにした。

 先ずは、2012年に撮影した上写真群である。持ち込んだカメラは、NIKON D800とCANON EOS MARK IIであり、NIKONには28-300mmズーム、CANONには24-105mmのズームを装着して、撮影の比較をしたのだった。

 天候に恵まれ、炎天下の撮影。画素数3630万画素を誇るD800らしく、大変緻密な絵面となっている。余りの厚さで、重装備の筆者はへとへとになり、荷物が段々重く感じられ、最終的にはギヴアップ状態であった。CANONはレンズが優れており、ちょいと暗くともフォーカスはカミソリ級に素晴らしかった。

▼2013年

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 さて・・・2013年の取材では、NIKON D800だけを持ち込み、SIGMA 12-24mmの超ワイドレンズを使用することにした。当時のテーマが「外堀から攻めよ!」であった為に、大天守や小天守などは撮影していないが、敵が攻め入るのを阻止する為に造られた、急勾配の石垣「武者返し」を、何とか迫力ある絵面にしようと努力しているところが見え隠れする。(苦笑)

 この頃から、特にポートレートに惹かれて、取材中に必ず人を入れるようにしているので、再び見ると、懐かしさもあり、楽しくプレビューができるというものである。ちなみに、先見塾の塾生たちが、寝食忘れてカメラに没頭してる表情を窺い知ることが出来る。

 また、最近のSIGMAレンズの切れ味が流石に良く、手前味噌だが、画質も素晴らしいものになっているようだ。

▼2014年
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 最後に、ご披露するのが、元日に取材したばかりの、熊本城写真群である。

 今回は、NIKON Dfに40年もののオールドレンズ NIKKOR 20mmを装着して、熊本城のモノトーン撮影に挑戦したのだった。

 レンズの構造や特性は、最新レンズには劣るものの、モノトーン専用に開発されたレンズであるが故に、それなりに味のあるコントラストと切れ味を出してくれている。中には黒つぶれだと思われるものもあるが、それは通りすがりの観光客や参拝客の肖像権がクリア出来ないために、敢えて、露出を抑えて暗めに撮影している。

 以上のように、僅か2年間の自分なりの作品を比較すると、心境の変化、その当時の体調、被写体との会話などが思い出される。・・・特に、今回は元日から初詣を目的とした中での取材であった為に、何となく清々しいと言うか、一年の始まりにおける静かなる決意というものも秘めてシャッターを切っていった次第。

 いやはや、一眼レフの醍醐味・・・何度挑戦しても、何度体験しても・・・充実感でいっぱいの筆者でもある。


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  • posted by Chikao Nishida at 2014/1/4 04:11 am

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