ロゼッタストーンBLOGニュース

▼岩野川

　熊本県山鹿市に、岩野川と鍋田横穴群をジョイントした水遊び公園がある。古代遺産である横穴群は、考古学に興味のない人には、防空壕、いや、今の若い方々には防空壕なんぞ死語になっているだろうから、目にも留まらぬ、ただの穴にしか見えないのだろうと・・・。

　清流岩野川には、カワセミ、カモ、サギなど野鳥が屯し、あちこちで水遊びをしている。今回は、同公園専用駐車場より歩いて行く途中に、目の前の草むらでバサバサと音がして、一直線に飛び去った鳥がいた。ゴイサギの幼鳥だった。イノシシのウリ坊のように、茶色に白い斑点がある、首の短い可愛い鷺である。突然のお出ましに、カメラを構える暇もなく、残念ながら撮影できなかった。

　それから数分も経たぬ内に、対岸へ、これまた一直線に飛ぶ小さな鳥がいた。色鮮やかなカワセミである。同様に、望遠で捉える暇もなく、さっさと低空飛行のまま、どこかに行ってしまった。カワセミがいるのだから、岩野川の水はすこぶる澄み切っている訳だ。

　しかし、台風１７号が九州の南方で動いているのが影響しているのかどうか分からないが、今回の取材は真夏のように暑かった。じっと立って撮影しているだけで、汗が吹き出て滝のように流れてきたのだった。

　何はともあれ、空、雲、水、野鳥が揃えば、そこは撮影にはもってこいのポイントとなる。しかし、大勢人が集まると、野鳥たちは手の届かぬところへ移動して、上流の川面で遊び回る。次回は、もう少し、上流へ行って三脚を立てて撮影できればと思ったが、遊歩道が途中でキープアウトとなっているので、塘の上から撮影した方が良さそうである。

　最後になったが、子供連れの若夫婦が、すれ違いさまに「こんにちは！」と笑顔で挨拶してくれた。熊本地震後に、コンビニで仏頂面の不躾な人間ばかりを見ていたので、今回の自然で心地よいご挨拶に、すこぶる嬉しくなった。また、いつの日かお会いできれば、家族の写真でも撮ってあげたいと・・・。

▼家族づれも多く訪れる水遊び公園

▼今回の取材ランチ：スペアリブほか（熊本ホテルキャッスル）

▼撮影：アシスタント・フォトグラファー

◎先見塾公式サイト
　http://www.senkenjyuku.com/

水遊び公園岩野川古代遺跡考古学鍋田横穴群野鳥自然山鹿市熊本県

posted by Chikao Nishida at 2016/9/28 12:22 am

カメラの吊るし撮り・・・

　熊本地震以来、大変御世話になった八景水谷公園。ここは熊本第１号の上水道としても有名だが、湧き出る水が豊富で澄んでおり、大きな鯉が悠然と泳ぎ、大鷺、中鷺、小鷺、青鷺、五位鷺、その他野鳥が飛び交う、　小さな自然だが、休日は憩いを求めて多くのファミリーやカップルで賑わっている。

　今回、午後４時を回っていた。しかし、水の科学館の駐車場は満車の状態。その近くに、３台ほどの駐車スペースがあるので、そこに車を駐めて、小川に架かる小さな橋の上に立ってみた。

　かなり日差しが強く、涼しくなったと言えども、車の温度計は３３℃だった。よって、今日は野鳥には会えなさそうな気配。手抜きな取材になりそうだが、この小さな橋の下を何とか撮影してみようと・・・。

　裸足になり、スラックスの裾を上げて、水に入っても良いが、どうも蚊がたくさん飛んでいるようなので、防虫スプレーを満遍なく振り撒き、橋の上や土手から、カメラ本体を吊った状態で撮影することにした。

　超ワイドの20mmレンズを装着しているので、ISO800、絞りを8にして、タイマーを使用して撮影することに。カメラはNIKON D800。バッテリーパックを取り付けているので、小さな20mmレンズも傾くこともなく、うまい具合に宙吊り状態で、勝手に３枚ほど撮影してくれた。

　出来上がりをチェックすると、まあまあだが、水中に入り水面近くで撮影したように見える。もっと画質を上げたくなるけれども、シャッタースピードが遅ければ、ぶれる可能性も高いので、ISO800で我慢した。

　吊るし撮りに少々夢中になってしまったが、撮影したものは大した作品にもならない。今回ばかりはご愛嬌ということで・・・。