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パソコンは万能ではない。しかし、使い方次第では、私設秘書に成り得る。

Chikao-ICT


 パソコンを良く知らない人が、パソコンやパソコンを操作している人間に対して、こっぴどく叱責した話を耳にすることがあった。以下の通り。とんでもない見解に、失笑しかないが、確とお答えしたい。

1)パソコンはサッと短時間に何でも捌けるだろう!
2)パソコンばかり触っている人間はサボっている!
3)パソコンはワープロ機能と表集計だけで十分!
4)パソコンは激安のもので十分!
5)パソコンのウィルスとかワームとか何だ!?
6)フォントって何だ?え?どんな文字でも構わないだろう!
7)椅子に座ってばかりじゃ仕事にならん。立って仕事しろ!
8)印刷したものが、どうして汚いんだ!

 まあ、訳の分からぬ、時代錯誤の無知なる人間の「難癖」ばかりだが、笑いが止まらない。

 では、お答えしよう。

1)パソコンだからと言って、何でも短時間に捌けるものではない。効率良い使い方ができるには、仕事に必要不可欠な複数のアプリを習得する必要がある。それがプロ並みに操作できれば、仕事の効率化は可能となる。

2)パソコンを触っているのではなく、パソコンを操作して処理をして、仕事をしている。決して、サボってはいない。長時間、画面を凝視して、パソコンのアプリを複数使用していると、眼が乾き、痛みを伴い、体全体も倦怠感に包まれる。じっとしていることが如何に辛いのかを知る必要がある。

3)パソコンの機能がどれだけあるか理解できない、無知なる人間が発する言葉である。その他、通信機能、グラフィック(2D、3D)機能、音楽機能など多種多様な機能を搭載しているので、ほとんどのパソコンユーザーは、極一部の機能しか使えない。すこぶる勿体ない話である。

4)激安パソコンを買えば、すぐに壊れてしまう。耐久性もなく、キーボードが割れたり、液晶画面が急に見えなくなったり、オリジナル写真が美しく表示できなかったり、データが飛んだりと。それを知らずして激安パソコンを買って満足するのは、「安物買いの銭失い」でしかない。

5)先ずは、パソコンのウィルスやワームを自分で調べて学ぶことである。そこで、セキュリティが如何に重要なのかが理解できるはずだ。その重要性が分からず、上から目線で叱責していると、貴重なデータが吹っ飛んだり、社外に漏洩することになる。企業として管理の杜撰さが問われてしまう。

6)ワープロ機能を用いて文書やプレゼンテーション用の企画書を作る場合、フォントの種類やサイズ、そしてレイアウトなど、しっかりと考えた上で制作するのがプロである。巷では、勘亭流などの太文字をタイトルとする人もいるが、暑苦しくて、ビジネス文書には不向きである。タイポグラフィーを良く学んで、デザインを頭に入れて、ワープロ機能とそのアプリを使う必要がある。

7)座ったままの仕事も立ち仕事も同じ仕事である。じっと座ったままを、仕事でないと批判する経営者も多いが、それは大きな間違い。では、将棋や囲碁、チェス、オセロなどの戦いにおいて、棋士たちは何時間も座っているが、それは仕事をしていないと言うのか。仕事のスタイルを一面だけを見て批判するものではない。

8)パソコン画面で作成された企画書には、写真やグラフ、図、そしてテキストが流し込まれている。それを出力する場合、複合機の機能はピンキリであり、単体のプリンタにしても同じことである。よって、高品質の出力を求めるのであれば、そのパソコンおよびアプリと連動するプリンタを選ぶ時には、相性も確認した上で、画面に忠実に出力できるものを選ぶべきである。
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文責:西田親生


               

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/17 12:00 am

メタバースは今更珍しくもなく、結局は、リアル世界へ回帰する。

Chikao-ICT


 テレビ報道で「メタバース」のアバター同士のお見合いのニュースが流れていたが、全く物珍しいものでもなく、2007年に日本上陸した仮想現実世界「Second Life」を十分研究した上での報道なのか、首を傾げてしまった。

 国内では、既に16年前に存在していた「Second Life」(現存する世界最古の大規模仮想世界)。当時、いち早く「KUMAMOTO JAPAN」と言うSIMを開設し、650人ほどのメンバーで運営していたことがあった。当時も、仮想世界ではヘッドセットを装着すれば、互いのアバター同士で肉声による会話や文字チャットでコミュニケーションを交わすことが十分できていたのである。

 よって、「メタバース」と言う新造語によって様変わりしたかのように思えるが、その仮想世界の中身を覗くと、活用例やイベント、アバターの動きなどを拝見すると、16年前と全く変わることもなく、新鮮味もなく、進化していない。

 筆者主宰のSIMでは、時には海外のアバターが恋に落ち、仮想世界で結婚式を挙げ、リアル世界で実際に結婚したカップルもいた。確か、イタリアとドイツからのアバター二人だったと記憶する。

 また、国内でも九州地方と中国地方から舞い降りてきたアバター同士が交際を始め、リアル世界では、中国地方の人物が九州地方へ移住して結婚した例もあった。よって、本日報道の「メタバース」におけるお見合いを見ても、何の違和感もなく、何の新鮮さも伝わって来なかったのである。

 ただ、報道では、アバター同士の接触により実像が見えず、内面的なコミュニケーションにて互いを深く知ることができると言っていたが、最終的には、その仮想世界から現実世界へ回帰することになり、アバターの段階にてお祭り騒ぎのように喜んでばかりはいられない。

 万が一、相手の日頃の素行が悪かったり、過去において脛に傷があったり、妙な悪癖があったりした場合、どう対処するのだろうかと、危惧するばかり。我々は現実世界に生きているのだから、仮想世界で生きることはできない。現実世界で絶命すれば、仮想世界のアバターは抹消されずにアカウントが残ったとしても、それをコントロールする現実世界の人はいない訳だ。

 「メタバース」については、地球上、いや宇宙にてもアバターを操ることが可能なので、距離に関係なく、万が一、筆者の身体が不自由になったとしてもコミュニケーションを交わすことができるのは素晴らしいことである。しかしながら、その活用法をしっかりと考えなければ、現実世界に何が起こるか分からない。

 勿論、以上は、お伽話の仮想世界にて自らのアバターを操り楽しむことを否定するものではない。されど、最終的には現実世界へ回帰することを覚悟しての話ではなかろうかと思うばかり。何故なら、最終的には「face to face」が一番と言うことになるのだから。

 所詮、映画の「AVATAR」のような夢幻世界は、現代においては実現不可能である。ただ、イメージの中で、夢は夢として、仮想世界で楽しむのは、別次元の自分の「分身」を持つことで、現実世界の自分自身を見直すきっかけになる可能性もあるのかも知れない。
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写真・図・文責:西田親生


                 

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/2 12:00 am

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