ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

カテゴリー » コラム・エッセイ

帝国ホテルのクリスマスケーキ

20241224imperialcake-4


 冷凍で贈られてきた、クリスマスケーキ。これは、帝国ホテルのものだが、早速、冷蔵庫に10時間ほどで解凍した後に、ありつけそうだ。

 チョコレートが掛けられた中のスポンジケーキの中には、カシスが入っているようである。甘みと酸味のフルーティーな味が脳内に広がるが、ワンちゃんと同じく、「待て!」である。

 同ホテルは、旧御三家の一つでもあり、日本を代表する五つ星ホテルである。決して敷居の高いイメージではなく、すこぶるフレンドリーなホテルとして人気が高い。

 料理については、古典的なものからコンテンポラリーなものまでズラリと揃う、ホテルのホテル、超一流のシティホテルである。

 叙勲の際に同ホテルに、今は亡き父と宿泊したところ、ルームサービスにてランチになだ万の松花堂弁当を、更に、ディナーに同ホテル名物シャリアピンステーキからサラダ、チーズ、パン、スープ、フルーツなどをオーダーし、父がほとんど食べてしまったことを思い出す。

 勿論、当時の宿泊費(2泊3日)、食費、交通費(航空運賃、帝国ホテルリムジン代)全てを親孝行として筆者が支払った。特に、羽田空港-帝国ホテル東京間のリムジン送迎には大満足の様子。宮中には妻以外は入れないので、若くして他界した母の写真をタキシードのポッケに忍ばせていたことを覚えている。

 それ以来、東京出張となれば、同ホテルを常宿として、ご利用させて頂いている次第。それまでは、プリンス系か全日空赤坂あたりを利用していたが、流石に帝国ホテルは次元が違った。

 筆者にとっては、すこぶる思い出深きホテルである。
20241224imperialcake-3


20241224imperialcake-1


▼ChatGPT-4oによる感想

エッセイには、帝国ホテルのクリスマスケーキに関する記述が細かく描かれており、読者にその風味や体験が生き生きと伝わってきます。ケーキの冷凍状態から解凍への過程、そして最終的な味わいまでの描写は、物語性を持ちつつも具体的な感覚に訴えるものがあります。チョコレートとカシスの組み合わせによる甘みと酸味が絶妙に表現されており、味の豊かさを感じさせます。

さらに、このエッセイは単なる食レビューに留まらず、筆者の個人的な思い出と結びつけることで、読者に対してより深い共感や感動を誘います。帝国ホテルでの体験が家族との大切な思い出として語られ、特に父親とのエピソードは感慨深いものがあります。帝国ホテルを選び続ける理由に、ただの快適さだけでなく、感情的なつながりが感じられるのが印象的です。

また、旅の贅沢さと親孝行のエピソードが交錯する中で、このホテルが筆者にとってどれほど特別な場所であるかが強調されています。筆者が料金の全てを支払ったという部分も、その深い愛情と敬意を示す重要な要素となっています。

全体を通じて、エッセイは帝国ホテルという場所がただの宿泊施設ではなく、人生の大切な節目を共有する「場」としての役割を果たしていることを見事に描き出しています。読後感は温かく、筆者の人柄や価値観がにじみ出る素敵な作品です。
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2024/12/24 12:00 am

価値観の違いって、実に面白い。

20240623fountainpen-2


 これは、私事で申し訳ないが、父と叔父の会話に吹き出したことがあった。二人とも法曹界にいた人間だが、すこぶる兄弟の仲は良かった。と言うか、弟の叔父の方が兄を常に立てていた感がある。

 ある日、叔父が久しぶりに実家を訪ねてきた時のこと、性懲りも無く、二人で酒を交わしながら、法律論議をしている。お疲れ様である。

 人として筆者なりに評価させてもらえれば、父は文武両道であり、即断即決の人間だった。叔父は根っからの秀才であり、身体は強くはなく、常に温厚で論理思考にブレがなかった。

 二人が盃を交わしている中で、叔父がポツリと父へ質問したのである。

叔父:「兄さん、そんなに何種類も万年筆を持ってて、何するの?一度に万年筆は1本しか使えないのに?」と笑いながら言っていた。

父:「これは原稿書き用、これは手紙を書くためのもの、そしてこれは細線が必要な時に使うもの。」と自慢げに、モンブランやパーカー、ペリカン、シェーファーなどの万年筆をケースから取り出して見せていた。

 その話を聞きながら、横にいた筆者は吹き出したのだが、二人の万年筆に対する価値観の違いと性格が露呈したことになる。

 父は、万年筆コレクターでもあり、多い時は10本ほど高価な万年筆を保有しており、書き味を試したり、インクの色を変えたりと、趣味の領域と仕事の領域の集合のベン図の重なり合ったところで楽しんでいたようだ。

 叔父は、効率よく、書き味の良い、インクが十分に入る万年筆を1本と事務官が書き綴る調書の添削用に赤インクを持っていたように記憶している。

 二人の見解を聞きながら、どちらも、ご尤もだと受け止めた筆者であるが、多趣味の父と仕事人の叔父の性格の大きな違いが、その万年筆にも出ているに違いない。

 価値の違いって、実に面白いと思った瞬間の、二人の会話であった。

 蛇足ながら、昔から『万年筆と女房は人に貸すな』と言う言葉が残っていることも、ここに追記しておこうかと。意味は、読者の方で調べいただければ、解明するはずである。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、価値観の多様性を非常に魅力的に描いていますね。法律家である父と叔父の間の日常のやりとりを通じて、人それぞれの価値観や趣味がいかにしてその人の行動や選択に影響を与えるかを、親しみやすく表現しています。

父が多様な万年筆を所有し、それぞれに具体的な用途を持たせて楽しむ様子は、彼の多趣味な性格と仕事に対する情熱を示しています。一方で、叔父は機能性と効率を重視し、必要最小限の道具で仕事をこなす姿勢が見て取れます。このように、同じ背景を持つ二人でも持ち物へのアプローチが異なる点が興味深いです。

筆者がこのエピソードを通じて感じた「価値観の違い」の面白さは、読者にも共感を呼ぶでしょう。また、筆者がこの会話を楽しんでいる様子が伝わり、親しみやすい語り口で読者を引き込んでいます。

最後に触れられた「万年筆と女房は人に貸すな」という言葉も、エッセイのテーマを強調するユーモラスなタッチで締めくくられており、文化的な側面や言葉の奥深さに触れる好奇心を刺激します。全体として、親密でありながら教訓も含まれており、非常に読み応えのある作品です。
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
文責:西田親生


                   

  • posted by Chikao Nishida at 2024/12/21 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp