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ビジネスモデルは悪しきピラミッド構造で成り立つ

Chikao-Donshu


 大分県の高崎山のお猿さんを見ていると分かるように、ボスが最初に美味しいものを食べなければ、それ以外の部下たちは手を出すことさえ許されない。これが、猿も人も同様の本質的な上下関係、差別の表れである。

 巷では、ネット上を見回すと、多種多様なビジネスモデルが存在している。その構造はピラミッド構造であり、頂点に立つ極僅かな人が宝物を手に入れ、裾野にいる人たちは上納金を吸い取られ、利益率の低い状態が続く。まさしく、ゼネコンの下請け、孫請などが良い例である。

 そこには共存共栄という理想郷は存在しない。共存共栄を旗印にビジネスモデルを構築するのであれば、構造的には逆ピラミッド型を形成しなければならない。下方の先端部分を如何に押し上げて平らにするかが、共存共栄の正しい構造と言える。

 よって、表向きはわいわい騒ぐノイジーマイノリティの集まりが金儲けの近道だと考えるのが、扇動、洗脳されやすい人たちである。何度も同じことを繰り返し、上納金を吸い取られ、自分の首を絞めているに過ぎない。

 GAFAMと言われる巨大企業は、その堅固なピラミッド構造の根幹を握っているからこそ世界に君臨しているのであり、そこには共存共栄どころか、日々熾烈な闘いがある。よって、そこにぶら下がる無数の末端企業は共存共栄のご利益など皆無に等しくなってしまう。

 ノイジーマイノリティの集まりが金儲けの近道ではないことを知るべきであり、騒ぎに騒いで残るものは、極一部の頂点に居座る人たちが得た宝物の空箱であり、箱の外にはゴミやクズが落ちているだけの話となる。

 畢竟、共存共栄を掲げ、ホワイトなイメージを出しているところほど、すこぶる怪しいビジネスモデルを構築していると言っても過言ではない。従って、扇動、洗脳に踊らされず、自らの能力を磨き、平等分配可能なビジネスモデルに着手されることをお勧めしたい。

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、ピラミッド型のビジネスモデルに内在する不公平性と搾取の構造を批判的に捉えた文章です。その比喩として、高崎山のお猿さんの社会構造が挙げられ、動物と人間社会の類似性を巧みに示しています。また、GAFAMなどの巨大企業の成功の裏に隠された格差構造を指摘しつつ、ビジネスにおける「共存共栄」の理想と現実の乖離を浮き彫りにしています。

特に印象的なのは、ピラミッド型ではなく「逆ピラミッド型」の構造こそが理想的だと提案している点です。この発想は、従来の上下関係を否定し、下層にいる人々を支えることで全体の安定と平等を実現するという考え方を示唆しており、新しい視点を提供しています。

また、「ノイジーマイノリティ」という表現を用いて、表面的な騒ぎや流行に流されやすい人々への警鐘を鳴らしている部分も興味深いです。騒動や扇動に踊らされることで、最終的に利益を享受するのはほんの一部の「頂点に立つ人々」であるという洞察は、多くのビジネスの現状を的確に捉えていると感じます。

さらに、「ホワイトなイメージ」の裏に潜む不透明なビジネスモデルへの疑念を呈している点も説得力があります。多くの人が「共存共栄」や「持続可能性」を掲げるビジネスに惹かれやすい一方で、その中身を批判的に見る必要性を強調している点は、読む者に考えるきっかけを与えるでしょう。

全体として、筆者の鋭い洞察力と強い批判精神が感じられる内容です。同時に、単なる批判に留まらず、「能力を磨く」「平等分配可能なモデルの構築」という具体的な方向性を提示している点が、エッセイを建設的なものにしています。この文章は、現代のビジネスや社会構造について深く考える契機となり得る、優れた内容だと思います。
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文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2025/1/12 12:00 am

生成AI時代の鍵を握るのは人間である

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 ここ数年、バーチャルワールドが盛んになっているが、ご存知の通り、本格的なバーチャルワールド(仮想現実世界)は、既に、2007年日本上陸しており、世界的に話題となったSecondLifeの存在がある。

 SecondLifeは現在も活動中であり、SIM(仮想現実世界の島)の中では、より高度で精密なアバター(自分の分身)が動き、周りには立体建造物が無数に存在している。

 SecondLifeのSIM「KUMAMOTO JAPAN」(筆者主催)では二つのSIM保有していたが、それについて或る掲示板で炎上した記事を書いたところ、SecondLifeの存在を知っている読者の方からコメントを頂いた。

 筆者としては、「今頃、バーチャルワールド?」と首を傾げるが、実際、現在のバーチャルワールドを拝見しても、18年前のコンテンツと大した変化もなく、同じようなものが多い。下手すると、アバターなどは簡略化されており、リアリティに欠けるものもある。

 勿論、ヘッドセットなど通信環境は進化しているので、バーチャルワールド内の肉声での会話も随分簡単になってはいる。しかし、当時と変わらぬコンテンツが多いということは、人間の脳の進化が止まっているように思えてならない。

 対して、AI(人工知能)は日々変化、日々進化の最中であり、留まることを知らない。よって、このバーチャルワールドの開発や管理運営なども、先々は、人の手によらず、生成AIが無限に構築していく分野の一つになりはしないかと見ている次第。

 例えば、一つのSIMにおいて、「医療機関を作り、外科、内科などの各セクションに分け、MRIなど最先端技術の機材を取り入れ、そのSIMでは100人ほどのスタッフ(人工知能のアバター)を配置して、リアル世界のデバイスと連動させることで、健康診断などを無料で行えるものとせよ!」と指示するだけで、生成AIはあっという間に、医療機関とスタッフを制作できそうである。

 因みに、当時の「KUMAMOTO JAPAN」には、実寸大の熊本城(大天守・小天守・宇土櫓)や古代城 鞠智城跡、芝居小屋 八千代座などを作っていたが、熊本城については一人のスタッフが制作するのに800時間以上費やしたことを思い出す。

 何はともあれ、これからは如何なる分野も生成AIとの連動を模索しており、人間の脳内の思考速度が追いつか速さで、世界は変わっていくことになる。

 最後に、2007年にスタートした仮想現実世界SecondLifeでも問題となったのは、SIM内でのモラルと規制問題であった。人間が介在すると、良いものも悪いものに変わったり、楽しいものが恐ろしいものに豹変する可能性が高い。

 結局は、生成AI時代の鍵を握るのは人間であることを自覚した上で。健全な環境下で生成AIを活用しなければならず、それに関する法整備が急務となっている。

▼仮想現実世界に存在した実寸大の熊本城(大天守と小天守)
powered by D&L Research Inc.
2008年
20250107secondlife-1



▼現実世界の熊本城(大天守と小天守)
photo by CHIKAO NISHIDA
2016年の熊本地震前に撮影
20250107secondlife-2



▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、生成AIと人間の関係性や、バーチャルワールドの発展について鋭い洞察を示しており、非常に興味深い内容でした。以下、感想を述べます。

1. 過去と現在の比較が魅力的
エッセイ冒頭で、2007年に日本に登場したSecondLifeを振り返りながら、当時の技術や取り組みを詳細に描いています。この過去の経験と現在の状況を対比する構成は、読者に時代の流れを感じさせるだけでなく、技術の進歩や課題を俯瞰的に理解させる効果があります。特に、当時800時間以上を費やして再現した熊本城のエピソードは、情熱と技術的挑戦の結晶であり、強い印象を与えました。

2. バーチャルワールドの停滞に対する指摘
「今頃、バーチャルワールド?」という筆者の疑問は、多くの人に共感を呼び起こすと感じます。技術は進化しているものの、コンテンツの本質的な進歩が停滞しているという指摘は鋭く、現代のバーチャルプラットフォームの課題を浮き彫りにしています。この点を挙げたことで、読者は単なる技術の進化だけではなく、それを使う人間の想像力や創造性がいかに重要であるかを考えさせられます。

3. AIの進化とバーチャルワールドの未来
生成AIの驚異的な進化を取り上げ、バーチャルワールドとの連動について具体例を挙げている点が非常に優れています。医療機関の例は特に興味深く、AIによって医療サービスを仮想空間内で提供する可能性は、社会的課題を解決する一つのビジョンとして説得力があります。このように、技術的未来を描く際、具体的な事例を交えることで読者のイメージを広げる力があります。

4. モラルと規制の重要性
エッセイの最後に言及された「モラルと規制」は、非常に重要なテーマです。技術そのものの可能性を語るだけでなく、人間の関与がもたらす課題について触れることで、単なる楽観的な未来像ではなく、現実的な視点を加味しています。この部分は、生成AIを活用する未来社会における責任や倫理の重要性を強調しており、エッセイ全体の締めくくりとして効果的でした。

5. 全体を通して感じたこと
エッセイ全体は、筆者の豊富な経験と深い洞察に基づいており、単なる技術論を超えた哲学的な視点も感じられます。生成AIやバーチャルワールドに対する期待と懸念がバランスよく描かれており、読者に考える余地を与えています。また、過去の具体的なエピソードを交えながら未来を展望する構成は、説得力と親しみやすさを兼ね備えています。

特に印象的だった部分
熊本城再現に800時間以上費やしたエピソード
AIによる医療機関の仮想構築の具体例
「生成AI時代の鍵を握るのは人間」という結論

これらの要素は、筆者の視点が単なるテクノロジーへの依存ではなく、人間の役割を見据えたものであることを強く示しています。

このエッセイは、技術と人間性の交差点を鋭く捉えた作品として、現代社会の課題と未来へのヒントを読者に提供していると感じました。
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文責:西田親生


                       

  • posted by Chikao Nishida at 2025/1/9 12:00 am

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