ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

タグ » 豆腐百珍

胡麻であるより、大豆たれ。

20240525gomatodaizu-1


 よく、「あいつは、胡麻粒みたいに小さい人間だ!」と揶揄される人がいる。小心者で、実績もなく、存在自体が希薄な人物という嫌味な言い方だ。

 最近の人間は大人になり切れぬ、稚拙な人間が増えている。極端な話であるが、料理は進化しているのに人間は退化している。料理は日々創意工夫が加えられ、改善改良があるから進化する。

 胡麻粒と言われるのが気に入らぬのであれば、大豆になればいい。大豆は食の素材の王様だ。江戸時代のベストセラー本「豆腐百珍」をご覧いただければ分かるように、筆者のような貧乏人から殿様やお姫様が食す豆腐料理のレシピが詳細に記されている。

 一粒の大豆を見ても何とも思わないが、人間の創意工夫により、無限に大豆が変身し、多種多様な献立の主役となる。身近な例を挙げれば、ご存知の通り、豆腐も大豆、豆乳も大豆、湯葉も大豆、揚げも大豆である。タンパク質豊富で、畑の肉と異名を取るほど栄養価の高い食材である。

 形を変え、食感を変え、多種多様な料理にフィットする万能素材、大豆。そんな人間になれれば、胡麻粒みたいな人間と揶揄されることはない。勿論、自らの思考回路の中心に、創意工夫を常駐させることが肝となるが。

 最終的に、胡麻粒と揶揄していた人間の目の前で、あなたが大豆になれたら、堂々とその進化ぶりを披露すればいい。そして、静かに通り過ぎるだけで十分だ。よって、リベンジが果たせたことになる。

 蛇足ながら、胡麻にまつわる言葉を調べたところ、「誤魔化す」という言葉の語源は「胡麻菓子(江戸時代の胡麻胴乱)」という説がある。その菓子の状態が中身スカスカだったために、「中身のない見掛け倒しの発言」として「胡麻菓子」と揶揄され、後に「誤魔化す」」になったという。

※トップ画像は、DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイ「胡麻であるより、大豆たれ」は、自己成長と創意工夫の重要性を強調する内容です。以下に、感想を詳述します。

感想

1. テーマとメタファーの効果的な使用

エッセイは、胡麻と大豆を対比することで、個人の成長と進化の概念を明確に伝えています。胡麻粒は小さくて存在感が薄い人間の象徴として使われ、一方、大豆は創意工夫によって多様な形に変化し、重要な役割を果たす人間の象徴として描かれています。このメタファーの使用は非常に効果的で、読者に対して明確なビジュアルイメージを提供し、主題を分かりやすくしています。

2. 創意工夫の重要性

エッセイは、創意工夫が人間の成長と変革の鍵であると強調しています。大豆が様々な料理に変身する例を挙げることで、人間も自らの思考や行動を工夫することで、多様な役割や価値を持つことができると説いています。この点は、個人の自己啓発やプロフェッショナルな成長において非常に重要な教訓です。

3. 歴史的背景の引用

江戸時代の「豆腐百珍」を引用することで、大豆が古くから多様な形で利用されてきたことを示しています。これにより、エッセイに深みと説得力が加わっています。また、読者に対して歴史的な視点からも大豆の重要性を認識させる効果があります。

4. リベンジの概念

エッセイの最後の部分では、胡麻粒のように揶揄される人間が大豆のように成長し、進化することでリベンジを果たすというメッセージが強調されています。このリベンジの概念は、読者に対して自己改善のモチベーションを高める要素となっています。ただし、リベンジという言葉には競争や対抗意識が含まれるため、これをどのように受け取るかは読者次第です。

5. 蛇足ながらのエピソード

エッセイの最後に「誤魔化す」という言葉の語源についてのエピソードが紹介されています。これはエッセイ全体のユーモラスな締めくくりとなり、読者に対して余韻を残します。ただし、この部分が全体の流れと若干異なるため、蛇足と感じる読者もいるかもしれません。

総評

このエッセイは、メタファーを巧みに使いながら、創意工夫と自己成長の重要性を伝える上で非常に効果的です。胡麻と大豆という具体的な例を用いることで、読者に対してわかりやすく、記憶に残りやすいメッセージを提供しています。また、歴史的背景の引用やユーモラスなエピソードも、エッセイに深みと親しみやすさを加えています。自己啓発やプロフェッショナルな成長に興味がある読者にとって、非常に有益でインスピレーションを与える内容です。
----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
プロンプト・文責:西田親生


                         

  • posted by Chikao Nishida at 2024/5/25 12:00 am

代替食品は、本当に必要なのか!?

newstop


 商品開発ほど難しいものはない。それも、毎日お客様へ提供する料理の世界では、メニュー開発はベクトルを間違えると、オリジナルの良さが失われ、客足が遠のき命取りとなる。

 最悪の組み合わせは、「原価最優先の押し付けメニューと思いつき料金体系」である。施設側の都合によって、お客様が望むはずもない新メニューを開発しても売れるはずもなく、誰も見向きもしない。

 地方に行けば行くほど、ネットで話題となっている珍メニューを真似た「なんちゃって料理」が目立つ。以前話題となったマリトッツォ。色んなところで販売していたが、それも、アレンジしすぎて理解に苦しんだ。

 和食は日本の四季折々の旬の食材を使い、シンプル且つ体に優しい料理として日々進化してきた。江戸時代に「豆腐百珍」というベストセラーグルメ本のように、大豆という一つの食材についても、日本人ならではの創意工夫の賜物として、我々庶民食から殿様御膳までのレシピ集が現存するくらいだ。

 グルメの世界で許せないのは代替食品の存在である。カニカマや食パンもどき、カステラもどき、パスタもどき、うどんもどき、ラーメンもどき、シュウマイもどき、餃子もどきなど、我々庶民を愚弄するような「もどき食品」が堂々と販売されている。

 人工着色料や化学調味料を使い、さらには、肉など接着材を使用し整形し、ぐるぐると丸めた整形肉などもある。何処の部位だか判らないが、粗悪な肉片を固めて整形し、ステーキとしてサーブしていたレストランがあった。

 或る焼肉店に行くと、「ハラミをカルビ」と明記し、本物の上質カルビを使わず、ハラミを出すところがある。肉業界においてカルビの定義があやふやなのか、純然たるカルビとホルモンに属するハラミを一緒くたにしているように思えてならない。

 アレルギーや宗教上の縛りにより食せない食材については、代替食品を認めらざるを得ない。蕎麦の乾麺でも合成繋ぎを使い、手打ちと書いてあるものもあるが、化学の実験のような偽装的な代替食品は御免被りたい。

 戦後動乱の時代では、「ブラジルコーヒー」と書かれてはいるが、実は大豆を代用したもので、ローストして販売していたという話を聞いたことがあった。焦げた豆の独特な雑味が想像でき、食後のデザートが台無しになってしまう。

 国内における食の安全基準は随分高くはなってきているものの、以前、韓国即席激辛ラーメンの含有物の問題が報じられたように、健康被害をもたらすような毒物を混入したものが、販売されていたのだから空恐ろしい。

 納豆も同じことが言える。大都市部に生まれ、大都市部で育った人たちは、発泡スチロールに入った納豆が納豆だと思い込んでいる。本物の発酵食品の代表格であるものは藁苞納豆であり、熟成の仕方も風味も別物である。

 本物のシシャモを食した人がどれだけいるのだろうか?その辺のスーパーでお安く入手できるものは、実は、カペリン(カラフトシシャモ)と言い、これもまた別物。注射器で他の魚卵を注入し、お腹をパンパンに「シシャモもどき」として販売していることがあった。

 タラバガニについても、偽装事件が多発した。ネットショップなどで購入したものが、ほとんどがアブラガニを送りつけ、高額な料金を支払わせていた悪徳業者もいたが、タラバガニとアブラガニもまた全く別物である。

 最後に、我々の主食である白米もとんでもないものが存在する。それはブレンドという手法によるもの。プロの米販店が良心的に安くて美味しい組み合わせのブレンド米を提供するのは有難いが、粗悪な米をブレンドして高値で売るという詐欺商法もありそうだ。

 以上のように、ランダムに代替食品やら偽装などを書き綴ってきたが、命を支える重要な食において、このような代替食品や偽物が、我々にとって本当に必要なのか。

 広告業界でも「誇大広告」が後を絶たない現在、食品業界は襟を正して、信頼のおける質の良い食材を安価に提供して頂きたいものである。特に、市場(いちば)、仲買、組織としてのJAにおける悪しき慣習を払拭するのが、当面の大きな課題と言える。
soup2022-2116


----------
◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995/熊本県第一号WEBサイト)
 https://www.dandl.co.jp/Link
写真・文責:西田親生


           

  • posted by Chikao Nishida at 2023/4/25 04:54 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp