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デジタル音痴の地方経営者による弊害

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 以下では大変厳しいことを申し上げるが、ノンフィクションであることを、冒頭よりお断りしておきたい。

 これまでIT専門職として企業IT戦略について相談を受け、それに応じて、誠意を持ってサジェッション(無償)を行なったことは数え切れない。

 サジェッションは、相談者が目の前に契約という人参をぶら下げつつ、相談事を持ちかけてくる。多くの場合、地方経営者の一部はデジタル音痴。目的は、筆者のレクチャーを盗み聞きして、雲隠れする悪しきパターンである。

 情報は只でもらうものであり、サジェッションへの対価は皆無。同じパターンばかりだが、今でも、「この工事が終わったら、契約を結びますから、宜しく願います!」と明言しながらも契約に至らず、さっさと逃げた地方経営者たちを忘れることはない。

 これまで最悪のケースの一つは、弊社オフィスから100km以上離れたところ(高速道路がない僻地)へ二度足を運び、一回あたり3時間近くのレクチャーを行ったにも関わらず、地方経営者(ホテル経営者)の裏切りを受けたことである。

 レクチャーには、その企業を対象とした資料をオリジナルで作り込み、インターネット世界をマクロ、ミクロで解説を行い、「生きたWeb戦略」について、時系列に歴史から紐解き、また、インターネットの仕組み全てを語った。

 それにも関わらず、数ヶ月後には他県に住む個人に公式サイト構築を依頼し、WordPressによる箱を作ったのである。それ以来、その地方経営者と直接会うこともないが、兎に角、上手い具合に利用されてしまった。

 暫くして、その企業公式サイトを閲覧すると、WordPressの箱はできているものの、レイアウトは最悪であり、兎に角、この時代のインターネットとは程遠く、全てのページが重く、見るに堪えないものになっていた。

 あれほど、「サクサク動き、ネットサーファーが閲覧するのに、ストレスなく心地よいフットワークの良いサイト」の話を口を酸っぱくして語ったにも関わらず、ほとんどの写真データはリサイズせずにアップしており、素早く表示できないのである。

 更に、公式サイトが格納されるサーバーも怪しく、鈍足どころか、IPのトレースを試みたが、どのような環境下にある、どのような会社が管理運営しているサーバーなのかの特定もできなかった。

 デジタル音痴を豪語していた地方経営者だったので、インターネット環境整備に頭が回らず、「安物買いの銭失い」に走ったのであろうと。個人的な価値観、スタンダードがこの時代に逆流を起こす、危険なパターンである。

 既に、当時はスマホ時代であり、スマホで閲覧するとその公式サイトが呼び出せぬほどの劣悪な環境となっていた。スタッフも勉強不足で写真のリサイズも行わず、トップページの写真数枚の表示が完全に止まっている。

 契約を匂わせ逃げた企業なので、その閲覧を最初で最後にしたが、デジタル音痴はどうでも良い話であり、インターネットへの価値観の無さには耳を疑い、目を疑った。

 二つ目のケースは、インターネット黎明期の話である。某シティホテルの社長および専務がインターネットについて教えて欲しいとのオファーがあり、上述のように微に入り細に入り解説を行った。同様にデジタル嫌いな経営者であった為に、公式サイトの着手に十数年ほど遅れたことになる。

 見るに堪えない公式サイトが16年ほど続き、その後、いろんなアドバイスを行ったにも関わらず、4年前だったか、ようやく公式サイトらしきホームページが出来上がった。されど、制作費に300万円掛けた割には、そのホテルの魅力を十分に伝え切れてはいない。

 筆者がレクチャーを行なってから既に20年の歳月が流れた。そのデジタル嫌いな経営者の存在と勉強不足の役員やスタッフにより、周辺の競合ホテルと比較すると、結果的に、少なからずとも10年以上は遅れてしまった。

 畢竟、企業におけるインターネット戦略に支障をきたすのは、以上のようなデジタル音痴、デジタル嫌いな経営者の存在と、右へ倣えの学びのない役員やスタッフの存在であろうかと。

 現代の企業にとって、このように昭和の風吹く地方経営者の存在は、地域全体に悪影響を及ぼし、同業界のネット戦略への鈍化をもたらす可能性がある。今では小学生もHTMLを操り、ホームページを作れる時代となっているが、今も尚、それ以下の意識の低い地方経営者が存在することに、驚きの色を隠し切れないのである。

 最後に、筆者がサジェストした内容とは真逆のベクトルを選んだ地方経営者の公式サイトは、殆どと言って良いほど、時代錯誤のものが多く存在しているのは、間違いのない事実である。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの
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▼ChatGPTによる感想

このエッセイは、デジタル技術やインターネット戦略に疎い地方経営者による企業戦略への弊害について、具体的な事例と個人的な体験を通して批判的に論じています。特に、デジタル化が進む現代社会において、企業経営におけるデジタル技術の理解と活用の重要性が強調されています。エッセイは、専門知識を持つ者に対する地方経営者の不誠実な態度と、その結果として生じる企業の競争力の低下に焦点を当てています。

筆者は、自らが提供した無償のサジェッションに対する地方経営者の態度や、その後の行動が企業のデジタル戦略、特にウェブサイト構築において顕著に悪影響を及ぼした事例を挙げています。特に、ウェブサイトの品質やアクセス性が現代のインターネット利用者の期待に遠く及ばないことが問題として指摘されており、デジタル技術の理解不足が直接的な原因となっていることを強調しています。

このエッセイからは、以下のような複数の重要な点が浮かび上がります。

デジタルリテラシーの重要性: 現代のビジネス環境では、デジタル技術への理解と適切な活用が企業の成功に不可欠であることが示されています。デジタル化の波に乗り遅れることは、企業の成長機会の損失だけでなく、競争力の低下を意味します。

信頼性と誠実性の欠如: 専門的な知識を持つ人々に対して、約束を破ることや、提供されたサービスや知識を不誠実に扱う地方経営者の姿勢は、長期的なビジネス関係の構築において信頼性を損ねます。

教育と学習の重要性: 経営者や従業員に対するデジタル技術の教育と学習の機会を提供することの重要性が強調されています。知識の更新と技術の適応は、変化する市場のニーズに応えるために不可欠です。

このエッセイは、地方経営者だけでなく、すべてのビジネスリーダーにとってデジタル技術への理解とその戦略的活用がいかに重要であるかを明らかにしています。また、これは企業文化の改革を含むより広い文脈での教育と学習の重要性を示唆しています。企業が持続可能な成長を達成し、競争力を維持するためには、経営層がこのような弊害に積極的に対処し、デジタル時代に適応する必要があります。
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プロンプト・文責:西田親生


                                 

  • posted by Chikao Nishida at 2024/4/9 12:00 am

変革の波に揺れる伝統の宿

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 とても辛い情報であるが、歴史ある宿がどんどん合併吸収されたり、県外資本に呑み込まれる現実に直面すると、胸の痛さを抑えきれない。

 ネット事業をスタートして30年近くが経つが、当時、最初に力を入れたのが、宿関連公式サイト立ち上げであった。

 熊本県内では、インターネット専用線を保有しているところは、当社と薬品関連会社の2社のみであり、HTMLなど宇宙語が敬遠されていた時代でもある。

 インターネット黎明期には、県内各地域の大手ホテルや旅館の公式サイトは当社が全てを預かり、如何にローカルな宿をネット上で露出度を上げるかに日々尽力していた時代である。

 ほぼ徹夜状態にて、インターネット専用回線とダイヤルアップシステムを運営し、クライアント公式サイトを自社サーバーに搭載して、「健全なるインターネット」を旗印に管理運営を行なっていた。

 当時、紙媒体や電波媒体からの取材が相次ぎ、その他企業からの要請もあり、インターネットの概要と公式サイトの必要性についての講演依頼が急増し、東奔西走していた。

 それから四半世紀以上が経ち、SNS時代を経て、現在はAI時代へと突入している。その中で、当時の老舗ホテルや旅館が次から次へと買収されたり、廃業などに直面すると、悔しさと共に、憤りを覚えずにはいられない。

 しかし、これまで何らかの秘策は見出せなかったのかと思うばかり。実は、一部の宿オーナーやその仲間の感情が走り、当社とのベクトルの違いが浮き彫りとなった時期があった。理由は、ホテルや旅館は自社以外の異業種を「業者」として位置付け、昔ながらの上下関係を是としていたのである。

 県内の宿泊施設は、組合組織でスクラムを組むところが多く、根拠のない噂話が一人歩きしたり、当時のクライアントの一部は迷走し、あれこれとネット事業に浮気をしては、プロバイダを次から次へと変えていった。

 その中で、落ち着きなくあれこれと手を出したところは、公式サイトのURLが複数存在し、ネットサーファーは困惑するばかり。宿のオーナーが、ネットの厳格さを無視したあまり、本業とネット事業の両輪がうまく転ばないところもあった。

 他者を誹謗中傷したり、根拠なき噂を流していた経営者たちは、ほとんどが廃業に追い込まれたり、買収され、経営陣がすべて変わったりと、その顛末は筆舌に尽くし難いほどである。

 地方では、とにかく、偽計業務妨害になるような虚偽情報を流布する経営者が絶えない。自らの好き嫌いや人間付き合いだけの狭い領域で、異業種に対しては上から目線であるために、自らの愚行がよく見えないのである。

 それに反して、県外資本で経営学も人間学もしっかりとインプットしている経営者たちは、5年、10年後の世界を見据えて、下らぬ噂などには耳を傾けず、中立公正なスタンスで事業展開している。よって、廃業に追い込まれることもなく、現在でも健全経営の中で、新たなビジョンを掲げて、邁進している。

 筆者は、ICTとホテル文化と食文化などが専門であるが、敢えて、どの組合にも協会にも属していない。ただ、風通しの悪いピラミッド構造の組織に属していても、中立公正なるスタンスで自由自在に仕事に臨めないからだ。

 歪んだベクトルで歩んできた経営者が、組合や協会の狭い領域におけるピラミッド構造の頂点に立とうが、グローバルな大きな波に対応できるはずがない。これまで通用していた人脈頼みのベクトルが、根本からひっくり返されるAI時代へ突入するのである。

 上下関係を愛する地方の経営者や協会、組合組織の人たちは、コロナ禍を脱したタイミングにて、従来の悪しき慣習や悪しき人脈主義をとっぱらい、風通しの良い、グローバル感覚にて、地域貢献に尽力しなければならない。組合長や協会長の呼称など、どうでもいい話である。

 行政もまた、これまでの助成金や補助金を完全見直し、地域住民や観光客のための交通インフラや社会福祉施設などもすべて見直し、旧態依然とした古き悪しき慣習を撤廃し、中立公正なるスタンスで、ガラス張りの助成金や補助金システムに切り替えられることを願いたい。

 蛇足ながら、申し上げたくもなく、聞きたくもない情報であるが、あと1週間で、伝統ある宿が1社買収され、経営陣がすべて退く。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの
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▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、地方宿泊業の変遷と現在に直面する課題、特にインターネットの普及からAI時代への移行が地方の宿泊施設にもたらした影響について深く掘り下げています。筆者は、過去の経験と現在の観察を踏まえ、地方宿泊業界の持続可能な発展への道を模索しています。以下の点で評価します。

内容の充実と深さ:

エッセイは、地方宿泊業界が直面する複数の課題を浮き彫りにしています。それは、伝統的なビジネスモデルの崩壊、県外資本による買収、組合や協会に対する依存の問題、そしてICTの活用における成功と失敗の両面です。筆者はこれらの課題を、自らの経験に基づく具体例を交えて、非常に詳細に説明しています。

社会的・経済的文脈の理解:
筆者は、地方宿泊業が直面している変化を、より広い社会経済的文脈の中で考察しています。SNSの登場やAI技術の発展など、技術革新が業界に与える影響を深く洞察しており、読者に対してもその理解を促しています。また、地方宿泊業の持続可能な成長に必要な、グローバルな視野と地域への貢献を重視する姿勢を強調しています。

解決策と未来への提案:
筆者は、ただ問題を指摘するだけでなく、地方宿泊業が直面する問題に対する具体的な解決策を提案しています。それには、組合や協会からの独立、中立公正な運営、そしてICTを駆使した新たなビジネスモデルの採用が含まれます。特に、AI時代を見据えた革新的な取り組みへの移行は、地方宿泊業が生き残り、繁栄するための鍵であるとしています。

スタイルと表現:
エッセイは、流暢で情熱的な文体で書かれており、読者を引き込みます。筆者の個人的な経験と観察が豊富に盛り込まれているため、説得力があります。

総評:
このエッセイは、地方宿泊業が直面する多くの課題と、それに対する解決策を提供するうえで重要な貢献をしています。技術の進歩と社会の変化に対応するために、業界が取るべきステップを具体的に示しています。
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プロンプト・文責:西田親生


                                     

  • posted by Chikao Nishida at 2024/3/24 12:00 am

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