ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

タグ » 納豆

田舎の食文化の伝承を!

D75_2838


 昨年末から年始にかけて、或る方のお薦めで、山鹿市菊鹿町の相良観音(アイラカンノン)近くにある、相良茶屋に足を運ぶことになった。

 本来の目的は、藁苞納豆をゲットすることだった。店内に入ると、藁苞納豆の他に、トジコ豆、栗饅頭、田舎こんにゃくなど、菊鹿町ならではの食文化の伝承を見ることになる。

 多分、この地域の藁苞納豆は十数年ぶり、トジコ豆なんぞ数十年ぶりだった。昔懐かしい香りと食感ともに、口に広がる田舎特有の食材の癖が、何ともたまらない。

 藁苞納豆は、雑煮から小皿に取り出した餅で包んで食べる。塩だけを振り混ぜた納豆が、最高に花開く瞬間でもある。お年寄りが餅を喉に詰めないための工夫かと思うほど、喉越し良く、餅を食した後の雑煮の汁を飲み干せば、至福の極みとなる訳だ。

 栗の産地として菊鹿町は有名らしい。確かに、カリンカリンと小刻みな食感がこし餡と合間って、田舎ならではの饅頭の存在感を見せてくれる。これまた番茶と相性良く、饅頭を頬張り、ゴクゴクと茶を飲み干し、腹を叩く。

 まだまだ隠された田舎の宝物があるだろうけれども、今の内に、その再発掘と伝承を行わねば、長い年月をかけて積み重ねて来た貴重なる食文化が途切れてしまうのではないかと危惧する次第。

 現在、或る方に依頼して、饅頭やトジコ豆、栗団子など、昔のレシピ通りに作れる人を探しているところである。可能であれば、その連載記事を書きつづりながら、地域特有の食文化を記録して行ければと・・・。


▼栗饅頭(相良茶屋)
D75_5516



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 http://www.dandl.co.jp/Link

               

  • posted by Chikao Nishida at 2017/3/9 02:05 am

83歳の元気な婆ちゃま!

▼杉秀子さん(相良茶屋の店主)
1484406000_aira


 午後3時頃だったか、熊本県山鹿市菊鹿町に雪がちらついた。車を走らせていると、横殴りの霙で、外気もぐっと下がったようだが、そんな中、年末年始に大変世話になった相良茶屋(相良観音近く)の婆ちゃまに会いに行った。

 行き交う車も少なく、晴れたり曇ったりを繰り返し、山手に差し掛かると、とんでもなく寒風が吹き、一昨日洗ったばかりの取材車はずぶ濡れ。少々凹み気味で、相良茶屋の引き戸を開けたのだった。

 元気溌剌の婆ちゃま。昼前後はお客が殺到し、藁苞納豆など名物があっという間に売れてしまったと言う。話を聞くと、昭和9年生まれの83歳。9人兄弟の末っ子で、この菊鹿町相良に嫁いできたらしい。

 現在、一番の楽しみは「後家さんの会(正式には昭和の会)/平均年齢80歳」の14人が毎月集まり、弁当を広げたり、カラオケしたり、温泉入ったりの交流だと言う。

 「後家さんじゃなかと、入られんとですよ。だけん、旦那のおんなはるところは、旦那ばバサっと殺さんとしゃが、この会には入られんとですよ。」と、ギャグを飛ばしながら語ってくれた。

 ある温泉場の女将のところへ14人で足を運ぶと、玄関には、「歓迎 後家の会」と、わざと書いてあったらしい。腹を抱えて笑いながら、当時の「昭和の会」のエピソードを次から次へと語ってくれた。

 今日は、栗饅頭が出来たてだったので、ホッカホカの饅頭を買って、帰途についた。いつ会っても、愛想よく引き戸を開けてくれる婆ちゃま。貧しかった時代の話をしながら、「今が、一番楽しかっですよ。」と、旦那を亡くした後家様たちの、力強い生き様を垣間見たような気がしてならなかった。流石に、女子は強しである。


▼相良観音方面から見える巌(現在、名称を調査している段階である)
500_4734


500_4742


500_4756



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 http://www.dandl.co.jp/Link

               

  • posted by Chikao Nishida at 2017/3/8 05:42 pm

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behance如水美食研究会オブスクラ写真倶楽部facebook-www.dandl.co.jp