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最近話題のプロンプトエンジニア・・・

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 商用ITが日本上陸して四半世紀を過ぎて思うことは、多種多様なる業界の垣根を外し続けたIT業界において、エンジニアという概念が年々細分化された為に、総合力に欠けた人間が急増し、今では何でもエンジニアのように、束で数の勝負をしている感がある。

 最近話題となっているプロンプトエンジニアについて考察すると、筆者としては、日々AIを利用する場合に、露払いのところで当然考えており、それが一つの職業云々と大々的に報道されることに、価値観を見出せないでいる。何故なら、ITのプロフェッショナルならば、日頃から現在進行形で常識的なルーチンワークとしているからだ。

 アメリカではいろんな職業があり、日本では考えられない(日本独特の職業差別)ようなものでも、立派な職業として認められているところが素晴らしい。しかし、このプロンプトエンジニアの定義と価値を理解できる中小企業の経営者がいるかと問えば、地方経営者の答えは殆ど「ノー」であろう。

 テキストや画像を生成するAIに向かう中で、人並外れたイマジネーション能力とボキャブラリー、そして広範な知見や豊富な経験が必要となる。更に、AIの癖を見抜き、自らのイメージした究極の画像を生成させたり、期待するテキスト生成のAIを逆にコントロールするのが、秀でた人間の役目であることを認識すべきである。

<テキスト生成AI ChatGPT>
https://chat.openai.comLink

 テキスト生成のChatGPTに関しては、先ずは、自ら書き綴った「エッセイ」や「記事」を評価させることから始めてみると分かりやすい。評価させる文章を、「記事」とするのか「エッセイ」とするのかで、AIの評価する着眼点や切り口が変わってくる。よって、意図せぬところで「高評価」になったり「低評価」になったりブレが生じることがある。

 添削を指示すると、誤字脱字を中心としたものとして校正してくれるが、急に「である調」が「ですます調」に変わったりもする。しかし、AI側は「一般論」としての根拠(論拠)が学術的なバックボーン(ディープラーニング)を重要視する余りに、個人的見解を嫌う傾向(評価基準外)にある。

 個人的見解を嫌う傾向を意識し過ぎて、AIの理想に近づけようとすれば、「エッセイ」や「ポエム」などは面白みが薄れてたものに成り下がる。「記事」であれば法的なもの、経済的な指標、公開されている学術論文などが伴い裏付けとなれば、これまた当然のように「高評価」となる。痛し痒しである訳だ。

 しかし、AIの評価が高いからと言って、その「エッセイ」や「記事」、「報告書」、「企画書」が上質にて価値があるかと言えば、安直に「イエス」とは言い難い。

 何故なら、AIの本質を熟知したとしても、AIの論理思考へ流されると、元々書き綴られたオリジナル文書内容の論点がズレることもあり、価値のないものになってしまう。

<画像生成AI Skybox AI>
https://skybox.blockadelabs.comLink

 画像生成AIについても同じことが言える。現在、筆者が利用している画像生成AIは英語のみのキーワードで、AIに自らのイメージを伝えるが、AIの資質を見抜かぬ限り、とんでもない画像が眼前にジェネレートされてしまう。ジェネレートされた画像を見て、面白おかしく楽しむ程度のものなら、それで十分である。

 画像生成においては、全天球型背景のCGを商用に利用する場合、結局は、テキスト生成AIの場合と同様に、利用する側の人間には、人並外れたイマジネーション能力とボキャブラリー、そして広範な知見や豊富な経験が必須となってくる。

 注意点は、商用でもプライベートでも、「著作権」を全てクリアすることが大前提となる。「知的財産権」について、各国の国際法上の取り決めや法的制裁がどうなるか流動的なところがあるが、日本国内を見る限り、「著作権法」は刑法上かなり厳しくなっているのは間違いのない事実。しっかりと、頭にインプットしておくことが賢明ではなかろうか。

<テキスト生成AI実験予定>
 筆者なりに構築した「茶道分析鳥瞰図」の中にあるキーワードを使い、テキスト生成AIによって、岡倉天心が書き綴った「THE BOOK OF TEA」をどのように表現するのか実験してみようかと・・・。

▼西田親生の「茶道分析鳥瞰図」
chado


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写真・図・文責:西田親生


             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/5/31 12:00 am

企業戦略Project研修会(基礎講座)がスタート!

Chikao-ICT


 2月1日(水)午後3時〜午後4時半、某企業(博多)にて『第1回 企業戦略Project』のZOOM研修会がスタートした。講義を行ったのは筆者だが、同企業からは、役員を含めて5名が参加した。(その他1名は急用にて欠席)

 一昨日のリハーサルでアンケート調査を行っていたので、35項目についての検証を行い、ICTの基本から『ブレインストーミング』のツール紹介や実演、更には『危機管理』と『情報共有』について解説した。

 各参加者の様子を伺うと、画面を通じて目線が突き刺さるほどに熱心である。中にはICTやパソコン操作に熟達したスタッフの存在もあり、キャッチボールが容易なために、習熟度もすこぶる高いように思える。

 現在、同社ではインフォマーシャル制作に挑戦している最中で、これもまた、エキスパートの存在があり、その制作中の作品を閲覧したところ、動画の展開やトランジッションもスキルの高さを窺い知ることができた。

 これから1年間、24回(月2回の基礎講座)の講義、更には、月1回博多へ直接足を運び入れ、合同会議、取材などを通じて、同社の役員及びスタッフのこれまで以上のスキルアップに寄与できればと考えている次第。

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文責:西田親生


                             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/2/1 12:00 am

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