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取材への思い・・・

▼鹿央古代の森(山鹿市鹿央町) 古代蓮園の蓮の花
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 仕事柄、取材は重要なルーチンワークである。第三者からの紹介があったり、公的施設の四季折々の変化を垣間見たり、美味しそうな料理を食べてみたりと・・・、インターネット事業を1995年8月22日に立ち上げて以来、日々変わることなく、クライアントからの要請やその他周囲の情報を吟味しながら取材を行い、一所懸命に記事を書き綴ってきた。それは新聞社時代に学んだ「公正中立」という精神が軸となっている。

 ところが、取材をする時に、人対人の場合、どう逆立ちしても水と油で噛み合わぬ事もある。初手から警戒心のオーラが出ている人に遭遇すると、質疑応答が空回りとなり、如何に公正中立な立場で取材を試みても、期待する言葉が返ってこない。それは、筆者の不徳の致すところだが、ここ2年間、特に熊本県北部をターゲットに足を踏み入れて、感じたことであった。

 また、長年のクライアントであっても、気づかぬところで、すれ違いや誤解も生じているのは否めない。弊社が管理運営をしているポータルサイトのニュースの中で検索をすると、そのクライアント情報が100件以上もニュースとして掲載されているにも関わらず、筆者の熱意が全く伝わらないケースもある。人それぞれに、考え方や価値観が異なるのは理解できるが、思い込みという私情が絡むのか、残念ながら、ニュースの価値がリアルタイムに伝わらず、死に記事の様相を呈している。

 では、取材の目的とは何ぞや!?・・・頑張って光り輝いている人、困り果てている人、笑い転げている人、四季の風物詩、食文化などの文化的なもの、意表を突くような催事など、「時流」を素早くキャッチすることに尽きる。それを記事として、公然の場に、脚色なく信憑性の高い情報発信を行うことで、ある時は「改善・解決」に繋がり胸を撫で下ろしたり、取材のターゲットとなった人の喜ぶ顔を見ては幸せになるのである。社会正義はマスメディアに任せれば良いことで、筆者は、しっかりと現世の「喜怒哀楽」を正確に描写することで宜しかろうと。よって、情報の信憑性が高ければ高いほど、公の情報として、不特定多数の方々に微力ながら役立つことになる。

 それに反して、今でも理解に苦しむ取材ケースが幾つかあった。それは、取材の挨拶をするや否や、その地域のいろんなネガティブ情報ばかりが返ってきて、結局は、他人の誹謗中傷が情報のメインとなってしまった。とんでもないと思いつつも、少しでも距離を詰めようと努力をしたが、最終的に懐疑的なオーラしか見出せなかったので、そのピンポイント取材を断念したのだった。

 或る人物は、Facebook上で自分が押している議員の動静を書き込んだり、議会傍聴券を撮影してはアップしたりと、常識の尺度が歪みきった動きを始めた。そこで、「民度」の低さの醜態ぶりを指摘したのだが、今でも筆者の指摘を善意の助言として理解してはいない。また、別人の話だが、話は常に大風呂敷。個人的な疾病についても、疾病部位の写真をFacebook上に披露しては、周囲の同情を煽っている。大の大人の業ではないが、現在も赤恥をかきつつ、SNS上で個人情報バリバリの日記を書き綴っている。・・・そのような人たちは、申し訳ないが、取材ターゲットしては役不足となる。いや、「触らぬ神に祟りなし」のリスト入りにする方が賢明となる。

 近頃の取材活動で、ネット事業開始以来、未曾有の取材展開を試みた。それは、「鹿央」というキーワードで、6月12日以来23本の記事を書き上げ、ネット上に披露したのである。勿論、同地へ足を運んだのは1ヶ月半ほどで30回は超えている。熊本市内から往復50キロほど走ることになるが、いつの間にか、車のお散歩コースの如く、すこぶる近所に感じるようになった。記事を掲載すると、素直に満面の笑みで喜んでくれる人たちばかりで、逆に記事を書くことが楽しくなったと言うのが本音である。本来ならば、撮影した人たちの写真を大きくプリントしてプレゼントしてあげたいが、正直、予算がないので、申し訳ないが、複合機で出力したものを個々に手渡している次第。

 常に面白い情報に飢えている筆者である。「さて、次はどこに行こうか!?」と・・・。


▼旧細川刑部邸(熊本市)の手水鉢
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▼泉水園(山鹿市菊鹿町)のトマト
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▼鹿央古代の森(山鹿市鹿央町) 古代蓮園の蓮の花
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▼鹿央物産館 やすらぎ館(山鹿市鹿央町)での一コマ
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▼広東料理(福岡市/ホテルオークラ福岡 桃花林)
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▼カルペ・ディエム(山鹿市菊鹿町)のピッツァ
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▼泉水園(山鹿市菊鹿町)の手焼きせんべい
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▼上内田川(山鹿市鹿本町)
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  • posted by Chikao Nishida at 2018/8/3 12:00 am

制作物の価値観と取り扱い

▼イメージ写真
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 昨日、三社打ち合わせの機会を得る事ができた。とても明るい頭を持った若手経営者で、表情も柔和、且つ、話す内容に幅と奥行き、そして時系列な整理がキチンとした方だった。

 筆者と会う前の事前調査もされているようで、20年ほど前からの実績やその他知り合いの方の話等も飛び交った。筆者としては既に顔も忘れている方の話をされて、「あ〜、そんな時代もあり、大変でしたね!」と懐かしい「熱中時代」を思い起こさせてくれた。

 本日のテーマは、「制作物の価値観と取り扱い」である。

 我々の業務は、1990年からマルチメディアに着手、本格的三次元CGシミュレーション動画制作をスタートさせ、1995年にネット事業(WEB、メール、PodcastsやUstream番組制作及び放送、取材、ビデオ制作・・・)へと移行し、それからあらゆるメディアを統合、融合されるクロスメディアに至っている。

 車やカメラ、その他食べ物であれば、実際手に触れて動かしたり、味覚を楽しみながら食したりと・・・人間の視覚、聴覚、触覚など五感の刺激を受けながら、その価値観をダイレクトに得る事ができるのである。しかし、我々の制作物は、手に持って重さを感じる訳でもなく、それに価値観を持つ経営者に会うという確率は、頗る少ない。

 取材にしても、厳密に言えば、機材費、車両費、人件費、技術費などが生じる訳で、いつ何時でも無償で行えるものではない。更に、取材写真や動画を一つの作品として制作をするのであれば、加えて技術費、人件費など時間と労力が付きまとう。それが我々の武器でもある訳だが、それを無償サービスで受けてしまっては、生きて行く術がない。

 写真のように、熊本ホテルキャッスル九曜杏で特別にオーダーした、冷静パンプキンスープ。右手の器には3倍ほどのスープが入っている。その見事なまでの大きさと、持った時の重さ・・・そして、喉越しの良い冷たくなめらからスープは、至福の極みとなり、食後の満足度を増幅させてくれるのだ。

 勿論、この量で小さなカップに入っているスープとは同額ではない。当然である。新たに大きな器を使う事にもなり、それに三倍の量のスープが入っているのだから・・・。材料費もさることながら、食後も、片付けに要する人件費も掛かる。皿洗い機の電気代も拭き取りも・・・全てに経費が掛かってくるのである。

 直感的に且つ物理的に、それ相応の「価値観」がホテルレストラン側から、筆者へと伝わってくる。その「価値観」に心地よさを感じれば、その値段が少々高くなろうが、客サイドの満足度は変わらないどころか、より高くなってくる。

 しかし、これを「小さなカップと同じ値段でサーブしてくれ!」と横着にもの言えば、それは問題外の「」である。美味しい料理に「価値観」のない人は、横柄にもそういったオファーをするのだろうと・・・。

 取材は大きく分けて、四通りある。一つは事実だけを伝える取材、また、経費ありきの宣伝広告を制作する為の取材。更に、従来のクライアントへのサービス的なパブ取材、そして、話題作りの為のやらせ取材がある。されど、それらがごちゃ混ぜになってしまっては、本来の公正中立な立場での取材の意味や価値はなくなってしまう。

 どうやら田舎では、この取材の「価値観」が皆無に等しく、それを利用して、自らの業務の為に、水面下で「密約」により無償化されている場合もなきにしもあらず。諄いようだが、やらせ的ななんちゃって取材を除き、一般的な取材の重要点は・・・「公正中立」な事である。従って、その取材内容が社会的に、「話題性」や「価値観」を持つことにある。

 素人のブログやSNSでの呟きは、決して取材とは言えない。それは単なる絵日記であり、それを確たる取材だと豪語するのであれば、それはネットというメディアを掌に転ばしているという危険極まりない「錯覚」が、そういった誤謬(ごびゅう)をもたらしているに過ぎない。

 「制作物の価値観と取り扱い」。昨日の会議の中でも提起されたものが、「著作権と二次利用について」。それに対する曖昧な感覚への警鐘がこれから必要となってきたようだ。今後、特に田舎という土壌では、それらを徹底的に啓発、啓蒙して行かねば、我々のメディアの世界で仕事をしている人間にとっては、大変な死活問題となってくるに違いない。


▼YouTubeにアップしているインフォマーシャル
◎ソフィ・タカヤナギ

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  • posted by Chikao Nishida at 2014/7/25 03:48 am

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