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ヴィンテージ器の検証

▼Warranted/STAFFORDSHIRE/W.ADAMS & SONS/ENGLAND(径22.5cm)
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2014-06-23004601


 写真上と下は、ウィローデザイン(柳の木)の絵柄で有名な皿である。1800年代後期から1900年代前期に掛けて、イギリスで製造されたもの。日本の絵付けと全く異なる製造法・・・即ち、手描きではなく、銅板に絵柄を刻み、量産を可能にしたものだ。現在のプリントで焼く工法の前身となるものだろうと推察する。

 器の質は、陶器と磁器の中間に位置するもので、手に持つと、思ったよりも薄くて軽い。絵柄を見ると、中央に柳の木と城らしき大きな建造物が描かれ、上中央に鳥が二羽。左上に木々に囲まれた小さな家。その下方に船、更に下方には、城とを結ぶ石橋を歩く召使いらしき三人が描かれている。

 実は、皿の絵柄は単なるデザインではなく、昔々の物語が隠されていると言う。・・・高貴な家柄の女性(お姫様?)と身分の低い男性の恋の物語のようだ。世間的に認められない間柄を引き裂こうと、城からの迎えの船が二人の居るところへ迫って行く。・・・二人は引き裂かれるくらいならば、死んだ方が良いと思い、可哀想に心中したという悲しい結末。よって、皿の中央上部に二人の化身である鳥二羽が描かれているのであろうと・・・。(筆者の推察の域を脱し得ないが)

 何はともあれ、100年以上も前に製造された陶磁器を目の前にすると、異次元の世界へ引き込まれそうに、不思議な気持ちになってしまう。勿論、産業革命の頃に、当時の陶工たちが知恵を絞り生み出した新たな製造法。・・・特に皿やスープの器の内側部分の凹凸部分に、上手い具合に絵柄を施している点は、実に見事なアイデアであり、当時としては高度な技術だったと思われる。

 ちなみに、最下方の写真をご覧頂きたいのだが、ある方の話を引用すると・・・「これは、日本(金沢)で1900年代前期に作られたもので、ウィローデザインのコピーなんです。焼きは磁器となっており、可成り分厚く重いものです。絵柄はオリジナルと似てはいますが、少々白い空きの部分が広くなっていて・・・」と。

 なるほど、二羽の鳥の距離もキス寸前のところにあり、身分の低い男性の家はハッキリと見えている。柳の枝の本数や節の数も形も位置も異なり、何となく、絵柄的にはフラットで奥行き感がないようだ。これは、日本で作られ、輸出をしていたと言うから・・・当時は世界的にニーズの高い食器であったことが伺い知れる。今で言う、著作権も版権も知った事じゃない・・・背の高いドラえもんのようなものだったのだろうか!?(苦笑)

 現在でも、このようなヴィンテージの食器はeBayなどで通販しているようだが、皿の裏までよく調べた上で購入した方が良さそうだ。・・・歴史を訪ねて色々と調べ物をすると、あっと言う間に時間が経ち、深夜となってしまった。・・・今回は表層部分の調査しかできていないので、近々、より深いリサーチを掛け、その当時の陶工の知恵と工法を、もっとスポイルしてみたい。

▼Warranted/STAFFORDSHIRE/W.ADAMS & SONS/ENGLAND(径17.5cm)
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◎上の皿について
Warranted
STAFFORDSHIRE
W.ADAMS & SONS
ENGLAND
printed mark c.1891 - early 1900's

▼ENOCH WEDGWOOD (TUNSTALL)LTD / MADE IN ENGLAND / Woodland(カップ径12cm)
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▼ENOCH WEDGWOOD (TUNSTALL)LTD / MADE IN ENGLAND / Woodland(ソーサー径16cm)
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Maker: Wedgwood and Co Pattern:Woodland
Soup Cup and Saucer c1960s
Made by Enoch Wedgwood (Tunstall) Ltd. Typical blue printed backstamp.
Dimensions: Cup 12 cm diameter 4.5 cm high, saucer 16 cm / Cup 4.75 ins diameter 2 ins high, saucer 6.25 ins


▼Warranted/STAFFORDSHIRE/W.ADAMS & SONS/ENGLAND風コピー(径24cm)
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  • posted by Chikao Nishida at 2014/6/23 12:33 am

ヴィンテージの器と料理

▼1800年代後期に製造された8インチの皿
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 昨日は、ヴィンテージ皿(1800年代後期のイギリス製と、1900年代前期の日本製)がお目見えした。サイズは8インチなので、以前と比較すると、やや大きなサイズとなる。よって、熊本ホテルキャッスルのダイニングキッチン九曜杏へ足を運び、その皿を使って、贅沢にもフィレやサーロインを載せ、試食会を開催したのである。

 また、肉料理については同料理長へ全てお任せ。更に、幻の「天子の紅胡椒」を使用することで、普段のステーキとは全く異なる香りや味、素朴な盛り付けを楽しみながらの試食会となった。

 ゴスの青で施されたデザインと白の皿・・・赤い肉を載せると、今までにない、当時の貴族達の食事風景を思い起こしてしまう。筆者にとって、ゴスの青と白の器と言えば・・・どうしても刺身五種盛りや煮魚、鮨を載せるイメージを持っていたが、赤身の焼き立て肉も凄く似合っていた。

 ヴィンテージものは、陶器と磁器の丁度中間的な手触りであり、思ったより薄くて軽い。また、それをコピーしたと言われる日本製のものは、完璧な磁器なので可成り重くなっていた。

 迷走しながら、午後3時頃からの楽しい試食会であったが、色んな検証ができた訳で、まだまだ沢山の課題が残されている事に気付かされた次第。


▼1900年代前期に日本でコピーされ逆輸出していたヴィンテージ皿
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▼サーロインステーキ
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▼幻の「天子の紅胡椒」
TENSHI


▼幻の「天子の紅胡椒」ロゴ(created by Chikao Nishida)
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▼スープの器
DISH7



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  • posted by Chikao Nishida at 2014/6/22 10:35 am

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