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2年7ヶ月の苦悩に耐えて、今。

▼グランドオープン前日の山本剛大さん
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 厨房の天井を仰ぐ、山本剛大さん。これは、11月9日に熊本地震から「四季の味 やまもとや」が復興リボーンする前日の姿である。

 ここで、写真下をご覧いただきたいが、2016年4月の熊本地震後、間もない頃に撮影したもの。山本家の自宅も店舗も全て崩壊し、その後、益城町にあるスーパーで惣菜店を展開している中で、途方に暮れている瞬間を捉えたものである。実は、シャッターを押すのも辛いほど、その鉛のように重々しい気持ちが伝わって来た。

 当時の「喰処 やまもとや」の取材を終えて、益城町の波打ち砕け散った道路を車で移動していると、見るも無残な瓦礫の山ばかりが眼前に広がって来たことを、昨日のように覚えている。筆者も熊本地震を十二分に味わった人間の一人であるものの、当時を振り返ると、現実を否定している自分が今も尚いるのだ。あの時、夢であって欲しいと、何度も何度も心の中で叫んでいた。

 それから2年7ヶ月が経ち、「喰処 やまもとや」が「四季の味 やまもとや」と改称し、リボーンしたのが2日前というのだから、まだまだ夢見心地のままである。山本家にとっては、震災に遭遇するという悪夢は想定外でもあり、それまで三代にわたる平穏無事なる生活基盤を全て潰されてしまった。例え、瞬間的な激震や数千回に及ぶ余震に耐えたとしても、家族の心の中は想像を絶する「暗闇の時代」であったのだろうと・・・。

 数年前に足を運んだ「喰処 やまもとや」。とても田舎らしい食事処として、まったり落ち着くものがあり、それ以来、ちょくちょく足を運ぶようになった。太巻きや稲荷寿司、どでかい貝汁定食など、今でも一つ一つの具材の食感と風味をしっかりと覚えている。特に、太巻きや稲荷寿司は、その田舎臭さが素敵で、あまりの旨さに頬張ってしまい、喉を詰まらせたこともあった。

 この記事を書きながら、「リボーンしたのは、夢じゃないよね!?」と自問自答している筆者がいる。また、二代目・代表取締役でもある山本正一郎さんを引き継いだ、長男 山本剛大(統括・店長)さんと次男 山本紘士(料理長)さんの兄弟が、四苦八苦しながら、同店の歴史と伝統を守りつつ、新たな食事処の立ち上げに東奔西走している姿が、すこぶる頼もしい。それは、家族一丸となって、強靭な家族愛の絆により熊本地震から這い上がって来たことが、全てを物語っている。正直なところ、感涙に咽ぶほど、山本ファミリーを追ったこの2年7ヶ月は、筆者にとっては、心に深く刻まれる、生々しいドキュメンタリーとなった。

 本日はリボーンしてから3日目であるが、ランチタイムもディナータイムも、予約で「満員御礼」とのこと。それは、同店の熊本地震からの復興を待ち望んでいたファンが如何に多くいて、初日から殺到したのではなかろうかと。筆者もグランドオープン前日から3日連続で足を運んだが、昨日のランチタイムは大いに賑わっていた。更に、帰り際に擦れ違うお客の笑みが印象的で、足の不自由な高齢者が「美味しかったねー!」と何度も呟きながら、一歩一歩足を小幅に動かしながら、自家用車へと去って行った。

 3年前まで食して来た「喰処 やまもとや」の料理と比較すると、確かに「四季の味 やまもとや」のそれは一味も二味も違う。器や小洒落た備品なども、少しずつ取り揃えているようで、これからのグレードアップが楽しみとなる。熊本地震前は地元の食事処だったろうけれども、新店舗はインバウンドも想定内に、国内外からお客が足を運ぶ人気店になるに違いないと、心の中で断言してしまった。

 されど、先般、取材ランチとして注文した「手作り弁当」や、昨日食した「びっくり天丼」は、昔ながらの「やまもとや」を継承しているメニューであり、何故かホッとしてしまった。ちなみに、「びっくり天丼」のご飯は500g。天ぷらも具材がダブルのトッピングなので、二人前は十分あると、何度も頷いてしまった。これからは、上品な食事処を目指す「四季の味 やまもとや」だが、サプライズな「びっくり天丼」や「ジャンボ貝汁定食」などのランチサービスメニューがあっても、否定はしない。

 何はともあれ、リボーンできた「やまもとや」。その名も「四季の味 やまもとや」と・・・。何やら、我が事のように喜ばしい日が来たことに、お祝いの言葉も見つからぬほど、幸せに満ち溢れた復興グランドオープンとなった。


▼2016年、熊本地震後に撮影したもの
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▼熊本地震後の益城町の様子
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▼2018年11月9日にグランドオープンした「四季の味 やまもとや」玄関
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▼熊本地震前に食した「喰処 やまもとや」の定食
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▼新店舗「四季の味 やまもとや」の夜メニュー「桜コース」(赤鶏陶板焼きがメイン)3,000円(税別)
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▼新店舗「四季の味 やまもとや」の昼メニュー「松花堂」 1,500円(税別)
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▼取材ランチとして注文した「手作り弁当」
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▼山本剛大夫妻
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◎「四季の味 やまもとや」
 〒861-2231 熊本県上益城郡益城町安永575ー2番地
 電話:096-286-2017
▼四季の味 やまもとや公式サイト(プレオープン)
 http://www.dandl.co.jp/yamamotoya/Link
▼四季の味 やまもとや公式Facebookページ
 https://www.facebook.com/mashiki.yamamotoya/Link

文責:西田親生

                         

  • posted by Chikao Nishida at 2018/11/11 12:00 am

天草産のアワビと極上黒毛和牛!

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 寒い夜は、鉄板焼が一番。・・・と、言うことで、日曜日の夕飯は、ステーキハウス淀川の鉄板焼に決めた。本日オーダーしたのは、天草産の鮑と極上黒毛和牛の、リーズナブルなコースである。肉は量を選ベるので、全体量と腹の空き具合から、100gに抑えた。

 いつものことだが、同店の前菜が素晴らしい。愛情たっぷりの、工夫を凝らした前菜なので、一度に食べてしまうのが勿体無いほどだが、瞬間的に目の前の皿は空っぽとなる。

 それから、以前の記事でも紹介したスープが登場した。今回は蕪のボタージュ。大人の味というか、薄っすらと苦味のある喉越しが良い。筆者としては、里芋のポタージュスープも捨てがたいけれども、蕪もまた捨てがたく、できることなら一度に二種のスープを食したい気分である。

 ここ数年、肉の高騰が続き、街場のステーキハウスやホテルレストランなど、仕入れに相当苦労しているようだ。しかし、同店は原価が上がっても、一所懸命踏ん張って、質の良い肉をリーズナブルに提供しているところが、筆者一押しの理由となっている。

 結構早い時間帯に、次から次にお客が入ってきた。筆者が同店のドアを開けると、既に、家族連れ4人がコーナー席に座り、美味しそうな肉を頬張っていた。・・・筆者は二番目の客として、写真下のゴージャスな料理に舌鼓・・・。

 毎度のことながら、写真を撮りながらの食事。しかし、一般的なお客よりも食すスピードは、逆に早いくらいである。アワビを平らげる頃に、若い男性3人組が入ってきた。県外の客のようで、鉄板焼に慣れない感じを受けたが、黙々とワイン片手に談笑が始まった。

 また、入れ替わりで一人の男性がやってきた。ワインに煩そうなことを言っていたが、オーダーした料理のボリュームに腰を抜かし、「普段はあまり食べないので、最後のピラフはほんの僅かで!」と言う。しかし、寿司一貫程度のご飯の量では、美味しいピラフは作れない。メニューをしっかり見てオーダーすれば良いものをと、ちらりと横目で苦笑い。

 ホテルや街場のレストラン客を観察していると、むすっとした仏頂面の人がたまには居るけれども、このような美味しい料理を食せば、帰り際に、必ず笑顔で「ごちそうさまでした。また、来ます!」と去って行くものだ。


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◎ステーキハウス淀川公式サイト
 http://www.dandl.co.jp/yodogawa/Link

                       

  • posted by Chikao Nishida at 2017/2/6 01:10 am

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