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御節と新年・・・

▼熊本ホテルキャッスルの御節「福重ね」を小皿に盛ったところ
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 元日の朝は、格別だ。空気も澄み切って、僅か一日前の大晦日との境がはっきりと体感できる、特別な日でもある。

 まだ幼い頃の話だが、三世代の家族が一つの家に住んでいた。祖父母、父母、そして私の兄弟である。家が大きかったので、そこに、数人の下宿の先生方(中学校や高校の教職)も居た。

 大晦日の夜、午前零時を過ぎると、皆で自宅近くの大宮神社に初詣。必ず、おみくじを引き、大吉を願って、ドキドキしながら開いたものだ。それから自宅へ戻り、悴んだ手を擦り擦りしながら、火鉢に手を差し伸べ、暖をとる。勿論、コタツもあったけれども、どうしても、炭火をおこした火鉢が大好きだった。また、七輪よりも火鉢の方が好きだった。

 そこで、金網を置き、大好きな餅を何個も焼いて行く。・・・祖母や母は、ちゃんと家族にご挨拶をしてから、お屠蘇を飲み、吊るし柿の種の数を競い合ったりして、雑煮(スルメ、煮干の出汁)、御節料理へと移っていった。それが、筆者の家の新年の迎え方だった。

 今日は、そんな幼い頃を思い出しながら、熊本ホテルキャッスルの御節「福重ね」を紐解き、小皿に盛っていった。会社は年中無休なので、スタッフがオフィスで仕事をしている。もし、誰も居なければ、結局は、筆者独りの新年となる訳だ。しかし、遠くに心温かい人が居たり、傍で仕事をしているスタッフが居れば、現在家族を亡くした筆者でも、すこぶる心強いというものだ。

 昨年まで・・・ここ数年と比べれば、すごく平穏な流れの新年である。外は吹雪のような荒れた天候だが、オフィスの中はイバラの刺々しさのない、まったりした空間である。FacebookやLINEでメッセージが飛び込んでくる。心休まる、癒しのメッセージにニンマリしたり、写真画角の指導をしたりと・・・。やはり、ここ数年、何となく「嘘偽り」の罠に嵌り掛かっていたのかと、この平穏さとのギャップに、深く息をついた。

 人生は、直球が一番。真っ直ぐ、正直に歩むことを忘れない限り、いろんな障壁や横槍があろうとも、必ず、神の使いが現れるということを、実感した新年である。亡き父、亡き母も、天国からずっと睨みを利かせてくれたのであろうと・・・。勿論、筆者のことを案じて、苦言を呈してくれた近しい友人にも、感謝する次第である。信憑性の高い情報により、見えなかったものが全てガラス張りとなり、透かし見えたのである。

 人生の汚点とならず、救われた。・・・本当に助かった。


▼昭和三十年代の山鹿市温泉祭りの様子(撮影:亡き父/機材:LEICA III f)
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/1/2 12:21 am

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