ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

地震に怯える猫・・・

▼熊本地震2016直後に撮影した旧細川刑部邸の猫と塀

kumamoto-c-013


 写真の整理をしていると、ポンと猫の写真が飛び出してきた。

 2016年の熊本地震で倒壊した、旧細川刑部邸を住処としていた猫である。毛繕いもままならず、雨上がりとなり毛を乾かしいるのだろうか。寝ぐらを無くしたのか、表情は、俯き加減に目を閉じて、途方に暮れているようにも見えた。

 あれから既に5年が過ぎてしまった。周囲の瓦礫は撤去され、復興に必要な石垣の石は番号を付けられ整然と並べられている。最近では、猫の姿を見ることがなくなったが、どこかで元気に暮らしているのだろうか。

 日頃から、自由奔放な猫を見慣れているので、この表情は、決して尋常ではない。勿論、猫に餌付けをする訳には行かず、当時、数枚の写真を撮ってその場を立ち去ったのである。しかし、気になってしまう。

 気になると言えば、熊本地震直後に、多くの猫に遭遇した事を思い出す。熊本市内旧問屋街の猫、八景水谷公園の猫、一本松公園の猫、前川水源の猫など、相当数の猫たちがいた。撮影した猫の表情は皆覚えているが、気になって仕方ない。

 特に、旧問屋街で遭った猫は、すこぶる頭の良さそうな猫で、落ち着きがあり、レンズを向けても嫌がらず、いろんなポーズをとってくれた。白黒の斑で毛並みも良く、近所のマスコットになっていたに違いない。残念ながら、その写真は飛び出してくれなかった。

 最近遭遇した、近所の猫。子供が生まれたばかりなのか、人が近づくと、シャーシャーと歯を剥き出し、威嚇してくる。人が通るたびに見上げて、またシャーシャー唸り声を上げるばかり。深夜には道路中央を徘徊し、赤子のような声を出すこともある。

 人も人それぞれ、猫も猫それぞれである。


▼熊本地震2016以前の大天守と小天守
kumamoto-c-001


▼大天守と小天守
kumamoto-c-002


▼大天守と側溝
kumamoto-c-003


▼大天守と武者返し
kumamoto-c-011


▼大天守と小天守
kumamoto-c-012


▼宇土櫓、大天守、小天守
kumamoto-c-005


kumamoto-c-014


▼戌亥櫓、宇土櫓、大天守、小天守
kumamoto-c-010


▼飯田丸五階櫓
kumamoto-c-015


▼未申櫓
kumamoto-c-007


▼十八間櫓
kumamoto-c-016



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
写真・文責:西田親生

       

  • posted by Chikao Nishida at 2021/8/30 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp