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ヒューマンコミュニケーション!

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<先見塾>

 教科書にないものは、生きるために必要不可欠な人間学。ヒューマンコミュニケーションもその一つに含まれるが、その難しさ、重要さに気づかぬ人が増えている。デジタル時代の潮流なのか、年代を問わず、「言いたい放題、自己PRしておけば問題ないわ!」とする程度で終わっている。

 先般、知人と数時間の長電話で意見交換を行った。彼は語彙力が豊富で、雄弁家。更に、自信溢れる拘りと分析力を加速するための方程式を体内に植え付けている。まあ、時折、間違いも記憶違いも飛び出すが、それはご愛嬌ということで・・・。

 本日、ここ数ヶ月間における流れをなぞってみることにした。上述のように、ヒューマンコミュニケーションに長けていれば、平穏無事に進む物事が、どうも綾取りのような思考回路を持つ人は、すぐ目の前の「正解」に気づかないことが判明した。横着にも上から目線で相手を見下すから、自分自身の足元も見えず、身の丈も理解できていない。それは、例えば、精度の悪い羅針盤であり、背の低い灯台と同じことになる。

 会話の中で、たまさか大分県日田市の「咸宜園(かんぎえん)」という私塾について話をした。全国から有能な若者が集い、勉学に勤しみ、中央の政界財界へ羽ばたいていったという。当時、入学金を納め、名簿に必要事項を記入するだけで、身分を問わず誰でもいつでも入塾できたのだった。

 皆さんがご存知の歴史上の人物としては、大村益次郎(日本陸軍の基礎を築く/徴兵制度の発案者)、横田国臣(検事総長、大審院長を歴任)、清浦奎吾 (枢密院議長から内閣総理大臣/熊本県山鹿市鹿本町生まれ)などを輩出している。

 向学心、向上心がなければ、ヒューマンコミュニケーションなどに疑問を持ったり、考えたりすることもない。しかし、そのスタンスでは、相手に何も伝わらず、相手のことも理解できるものではない。筆者もしばしば、相手の読みの浅さに驚いたり、非礼さに腰を抜かしたり、常識のなさに悲しんだり、言葉の使い方に苦笑したりすることが多い。昔は、常に先輩の厳しい指導のお蔭で、駄馬だった筆者でも、ようやく千里眼を持つようになれたのだから、心から感謝している。

 読みの浅い人の共通点は、先ず、語彙力がない。相手の言葉に秘められた「真意」、「本音」をキャッチすることは、自分大好き、身勝手、お調子者、太鼓持ちの方々には、絶対に真似ができない高度な能力となる。「そんな能力なんて面倒くさいし、必要ない!」と言うのであれば、既に「アウト!」。人様の立場やその思いを汲み取ることが、ヒューマンコミュニケーションの第一段階。しかし、訓練されていない人は、その入り口さえも見えてこない訳だ。

 さてさて、どうすればヒューマンコミュニケーション下手の人を救うことができるのだろう!?

 簡単なのは、何度も失敗を繰り返して、人前で赤恥をかくのが一番だ。勿論、その赤恥の後に、即座に反省と改善する勇気が必要となる訳だが。「鉄は熱いうちに打て」(人は柔軟性のある若い内に鍛えることが大事だという教え)と言われるように、若い内にとことん鍛えられることが望ましい。しかし、若い頃にその愛の鞭を受けぬまま、外見だけの大人になると、始末に悪い。何故なら、矯正するのに数年掛かる人もいる。

 話は戻るけれども、久しぶりの長電話と長文のメールのやり取りを久しぶりにしたように思える。数時間話しても、そう簡単には結論には至らない。複雑多岐な方程式の箱に入れ込んでも、簡単な証明問題のように繋がらない。ただ、朝方まで互いの意見を交わしていると、急に距離感が近まってくるのを肌で感じる。よって、電話を終えた後に、心地よい疲れが残るものの、人としての「信頼関係」にスイッチが入る。・・・あたかも、学生時代の理論闘争のように。

 蛇足だが、人間学の一つとして、「食事の作法」が挙げられる。それは、写真下の料理を如何に正しい作法で食すことができるか否か、民度が問われることも知る必要がある。


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  • posted by Chikao Nishida at 2018/4/30 12:00 am

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