ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

大物を釣ったはずが・・・

▼写真はイメージ

1


 随分昔の話・・・

 宮崎県延岡市から南へ下った日向市近くに、魚の養殖場があり、そのイカダから魚が釣れると聞き、足を運んだのだった。餌はサバの切り身。長期冷凍保存している餌らしく、段々と溶けてくると、手はサバの脂でベトベト。そして、相当臭い。

 数百メートル沖にあるイカダのところまで漁船に乗り、イカダに渡してもらった。イカダの周囲はデッカイ網籠で囲まれ、その網籠と網籠の隙間に竿を置き、十数メートル先を狙っての投げ釣りとなった。

 養殖場なので、中に入っている養殖魚用の餌が海へ落ちて、その周辺に生息する大型のクロダイ(チヌ)などが入れ食いだと言う。特に、外洋が嵐となり、その嵐が収まる頃が、入れ食いと聞いたので、「今日は、釣れるぞ!」と気合が入った。

 しかし、1時間ほど経っても、全く当たりもなし。掌はサバの脂でテカテカと光り、昼ごはんのおにぎりを手に取ることさえできぬ状態。少々、イライラしてきた時に、私の竿がゴトン♪と音がして、倒れるほど勢いの引きがあった。

 「これは、でかいぞ!」と、頭の中は2kg超えの大型チヌの顔が浮かんだのである。リールは、スウェーデン製のアブマティックという高級リールを使っているが、グラスファイバーの竿は弓のように曲がり、道糸がどんどん海中へ引っ張られる。

 確かに大きな魚は掛かっているけれども、どうも、引き方がおかしい。真下に向かって引かれず、途中から、やや斜めに道糸が引かれるのである。引きが止んだので、リールをガンガン巻いて行く。しかし、急に、ぐっと強い力でそれが止められる。道糸を緩めると、又、ジージーと引っ張られる。摩訶不思議な現象である。

 見えざる呑舟の魚と闘うこと30分。正直、腕も指も背中も痛い。かなりの大物だが、全く姿が見えないのである。丁度、お昼時となったのか、岸壁から漁船がこちらへ向かって来る。お茶の差し入れだろうか!?

 先ほど、イカダに渡してくれた漁師さんがやって来た。「おおお、引いてますね!かなりの大物!?」と笑って近づいて来た。30分以上もこちらへ魚を引き揚げることができないと伝えると、その漁師さんが「ちょっと、竿を貸してもらえますかな?」と。

 漁師さんは、竿を両足に挟み込んで、竿の先から道糸をたぐり始めた。「あははは、わかった!お客さん。掛かっているのは大物のチヌじゃなくて、私が養殖しているハマチですよ!」と苦笑い。

 結局、その日は1匹も釣れずして帰ることになった。岸壁へ戻り、車に乗ろうとしていると、再び、先程の漁師さんがやって来て、「お客さん、ほら、これ1本持って帰ってよ!」と。右手に大きなハマチを持って来てくれたのだった。

 まあ、幻の大型チヌと思い込んで格闘したのが、網の中の養殖ハマチとなると、正直、恥ずかしくて、恥ずかしくて、たまらなかった。しかし、そのハマチは頬が落ちるほど、旨かった。

 「ご馳走様でした!」


▼写真はイメージ
2



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link

文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2019/12/5 03:36 am

細川家菩提寺泰勝寺跡へ

DFD_9795


 立田自然公園の中にある「細川家菩提寺泰勝寺跡」は、いつも冷んやりとしており、鬱蒼と茂った木々の中にある苔園や溜池に立ち寄る野鳥などを楽しめる処である。残念ながら、紅葉はほぼ過ぎており、奥の茶室「仰松軒(こうしょうけん)」へ向かう道沿いは、紅葉を終えた枯れ葉が堆積していた。

 「散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と言うのは、余りにも有名な細川ガラシャ夫人(明智光秀の三女)の辞世の句である。そのガラシャ夫人の墓も、同園「四つ御廟」の中にひっそりと佇んでいる。(「四つ御廟」とは、初代細川藤孝夫妻、そして2代細川忠興夫妻の墓を総称するもの。)

 上記のように、「細川家菩提寺泰勝寺跡」は由緒ある処にて、時折、歴史探訪好きの観光客の姿も見受けられる。いつぞや、熊本地震直前に園内の石垣を「やっと修復しました。この図面を見てください。大変だった!」と語った工事の方を思い出すが、それから数ヶ月後に、同地震により全て壊れてしまったのだった。

 以前、結婚式の前撮りや文化祭の練習をする女学生などにも遭遇したが、同地を散策すると、何となく心穏やかになるように思えてならない。因みに、「四つ御廟」の前には、ガラシャ夫人が愛用した手水鉢もあるので、是非、ご覧いただければと・・・。(今回は、手水鉢の撮影を忘れてしまった。)


DFD_9794


DFD_9770


DFD_9778


DFD_9774


▼苔園付近
DFD_9812


DFD_9821


DFD_9807


DFD_9823


▼茶室「仰松軒(こうしょうけん)※現在立ち入り禁止
DFD_9833


DFD_9843


DFD_9761



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link

文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2019/12/4 01:54 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behance如水美食研究会オブスクラ写真倶楽部facebook-www.dandl.co.jp